「もしもし・・・俺、松本」



『・・・どうだった?リーダー・・・』


「今、翔さんの家に置いてきた・・・自分で、行先を運転手に

伝えたんだ・・・」



『えっ?じゃぁ、戻ったの!』


「いや、正確には・・・まだ、だと思う。かなり酔っていたから

無意識に・・・の方が強いかな・・」



『それでも・・・自分から行ったんだ、リーダー・・・』




あれ以来、俺とニノは情報を共有するため

頻繁に連絡を取り合っている



それぞれが仕事で組んだ時に二人の状態を把握できるように


今日も・・・本当はニノに来てもらうはずだった




「あっ・・・で、そっちはどう?」



『フンッ、俺を誰だと思ってる・・・守備よし、

後は潤くんの一発出ればあの人たちの話題は消えるよ(笑)』



「・・・ふふっ、そうだったな、策士二宮侮るな!・・・か?」



『まぁね!・・・これから、うち来れば?飲まない?』



「・・・・あぁ、いいね、なんか買っていくよ、相葉さんは?」



『・・・いつも通り、散々騒いで寝てる・・・(苦笑)』



「じゃぁ、後で」




フゥ~・・・


俺とニノは・・・ある計画をした




事務所の上層部と掛け合い

二人の事に今後一切関与しないようにと・・・



ニノは情報を集め事務所側の苦手な部分を逆手にとり

交渉に成功する・・・・




自分にずっとオファーのあった作品に

首を縦に振らなかったニノ・・・・

事務所側も何度か説得を試みたが

頑として応じなかった



その作品に出る返事を事務所はずっと保留にしてきた

タイムリミットが近いこともあって

今回の条件をのむのなら受けると

ニノが直接出向き交渉した・・・



ニノ、曰く



・・・・出たかった作品だからこそ、最後の最後にとっておくの!

こんな時のためにね(ニヤ)・・・



だって、その監督さんから事務所が何て言っているか知らないが

返事ゆっくりでいい、ニノ以外で撮る気ないからって

言ってもらっているからさ

焦らすつもりはないけど・・・

良い交換条件になるでしょ?・・・・・





かなわないねぇ~


味方でよかったよ・・・・ホント(苦笑)





それと・・・


世間の目を・・正確には事務所とワイドショウ系?から

二人を切り離すには・・・インパクトのある記事

それを俺がリークする



さて・・・いつにしましょうか?


相手の方とは話が付いている

この時期に流れる記事は都合いいらしく

二つ返事でOKされた



もうすぐ自由になるさ


それまでに・・・何とかして


翔さん・・・


リーダー・・・