午前中からのレコーディング

昼過ぎからのジャケット撮影

それが済めば今日の仕事はお終い・・・

翔ちゃんを誘うのに絶好のタイミング



少し嬉しくなる



先に楽屋に戻り帰り支度を済ませて

翔ちゃんが来るのを待つ・・・


少しして相葉ちゃんとニノが戻ってきた

その後ろから潤がスタッフと入ってくる


翔ちゃんは?・・・・まだ来ない



ソワソワと落ち着かない俺に

ニノが気づく・・・



「大野さん、帰んないの?迎え来てるでしょう?」


「いや・・・今日は迎え頼んでないから」



「あっ、そうなんだ、出かけるの?」


「う、うん。ちょっとね」


じっと俺の顔を見ているニノ・・・・


「な、なんだよ、」



「いぇ別に(ニヤ)、じゃぁ、私らは先に帰りますんで、お疲れ様でした~」



「あぁ・・・お疲れ様」


ふぅ~・・・??


飯誘うだけなのに何緊張してんだ?俺


・・・翔ちゃん遅いな?まだ仕事残ってたのかな?




「リーダー?何してるの?待ち合わせ?」



振り向くと潤が立っていた




「そういう訳じゃないんだけど・・・翔ちゃんまだ終わらないのかなって?」



「翔さん?・・・翔さんならとっくに帰ったけど?」



「えっ?・・・・」



「約束してたの?」


「ううん、してない」



そう言って寂しげに俯く顔と背中・・・

見ちゃいられない・・・


大野さん・・・翔さんの事待ってたんだ

でも今の翔さんでは大野さんを受け止められるだけの余裕がない

どうする?


「じゃぁ、帰るね、お疲れ様」


部屋を出て行こうとする大野さんに声をかける



「ねっ、俺とご飯どう?迷惑じゃ無かったらだけど」


「迷惑なんて・・・思ってないよ、いいの?予定あるんじゃ?」


「そんなのずらせるから、すぐ用意するからまってて!」



廊下に出て翔さんに急いでメールする



『この後予定なければ飯どう?』



すぐに来た返事


『OK、何時にどこ?』


ヨシッ!


個室のある落ち着いた雰囲気の店を予約する


静かすぎないほうがいいか?

話がゆっくりできばれいい・・・


せっかく大野さんが翔さんを意識し出しているのだから

このチャンス使わない手はない


お節介でも何でもやいてやる!

二人の時間を取り戻すきっかけになれば・・・・いい

ただそれだけ


翔さんに場所と時間を伝える

少し遅れて俺等が向かう予定だ

上手くいってくれ・・・・



なんでもいい、翔さんは特別だって

思ってもらえたら・・・



そこからまた始まる気がするから

大野さん・・・


早く翔さんに気づいてくれ!