夢を見た
一瞬だけど幸せな夢を
夢の中の翔くんはやっぱりイケメンで
スーツにコートをまとって
まさに紳士だった
俺を優しくエスコートしてくれる
外国の冬の街にいて
雪が降りそうな危うい天気の中
色んな顔を見せてくれた
今までどれだけ不安にさせていたのか
その顔を見ればよくわかる
言葉の足りない俺に必死で神経を集中させて
自分なりの答えを見つけてきたのだろう
そんなお前に何ができるのか
考えたとき
淡い夢心を抱いてしまった
それはある意味
お互いを縛り付けてしまうものなのかもしれない
けれど・・・必ずそこへ立ち戻れる場所
全てのスタートラインになれる場所を
作りたかった二人で
これから先どんなことがあっても
それが支えとなって
二人を正しい方向へ導いてくれるだろう
俺たちの絆はそれくらい深く堅い
いつも笑えあえる居場所であるために
未来へ向けて伴に歩き出そう
もうすぐその手を取れるところで
目が覚めた・・・・・
いい夢だった
そう・・・思っていたんだ
だけどやっぱり現実は残酷で
それを許してはくれなかった
翔くんの周りの環境は
それを認めることを拒むかのように
日々あわただしくなっていって
すれ違いが俺を弱くしていった
信じられると思っていたものすべてが
脆く崩れやすいものに
変わっていってしまった
俺がしっかりしていなくちゃいけないのに
翔くんを絶対に守るってきめたいたのに
結局、俺は翔くんに甘えていて
その上で成り立っていた持論だったんだ
守られていたのは俺の方だった
馬鹿だよね
翔くんの未来はやっぱり
普通であってほしい
俺が親ならそう願うもん
結婚式を見ていた翔くんの顔が
忘れられない・・・
俺の自己満足に巻き込んじゃ
ダメだ!
翔くんによく似た子供を・・・
子孫を残していくべきだ
なぁ、俺の想いは
お前に届くかな?
好きだから・・・大事だからこそ
幸せになるための選択なんだって
二度と話せなくなるわけじゃ無い
近くて遠い存在に戻るだけなんだ
俺はいつも心にお前を感じて生きていける
その存在だけでいいんだって
きっと・・・・納得させるから
松潤と翔くんの話が聞こえてきた
何を話しているのかわからない
だけど・・・
翔くんが来てくれたそれだけでいい
翔くん・・・・サヨナラだ


