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なんだ?この重量感は?
俺の上にずしりと覆いかぶさってくる
重さ・・・・
誰かが俺の上にいる?
「ん・・・・・」
重みを取り除こうと身体を捩ろうとするが
身動きが取れない・・・・
ボーっとする意識のなかでわずかに開いた
目に飛び込んできたのは
胸元に顔をうずめる
愛しい人の顔・・・・
ん?
あれ?
・・・・・?
「えっ???さ、智くん?」
「・・・・やっと起きたぁ~!!」
智くん・・・
何をしているのですか???
「さ、智くん何をしているの?」
と尋ねれば、上目使いに少し拗ねた顔をのぞかせ
「さっきからずっと翔くんにチューしてるのに
全然起きないから襲ってるの今!」
へっ?
襲ってるって・・・・・
じゃ、じゃぁ・・・さっきまでの感触って
現実だったの?
「えっと・・・智くん?」
見ればすでに俺の上半身は肌蹴られていて
智くんの綺麗な指が身体を這う
ひんやりと冷たい指の感触にブルッと
震える
き、気持ちいい
っておい!!
なんでこうなってるの?
ちょっと待てって
「翔くん?ゴチャゴチャうるさいよ」
トロンとした眼差しで俺を見上げるその顔が
また可愛くて・・・・
思わずグイッと引き寄せてしまった
・・・・ンフフ
含み笑いと一緒に飛び乗ってくる
智くんを受け止め
夢ではないことをもう一度確かめる
俺の腕の中に確かに存在する
重みと体温と香り・・・
「あぁ~夢じゃない!」
思わず首をすぼめる
それに気をよくしたのか
今度は耳たぶに唇が触れる距離で
更に囁く
「・・・・・おめでとう」と・・・
おぁ~なんという幸せ!!!!
そのままペロッと首筋を舐めあげられれば
俺の理性などあっという間に吹っ飛び
目の前でニコニコしている智くんに
おねだりをする
「プレゼントくれるの?」
「うん、もちろん、何が欲しいの?」
ゆっくり体を起こし向かい合わせに座る
ポカンとしてる智くんに向かって
「あなたを俺に頂戴」
「・・・・・そんなのプレゼントにしなくったて
いつでもやるのに」
その言葉ごと抱きしめた
「それでも最高のプレゼントだよ・・・」
「なら、毎日贈ってやるよ・・・受け取れる?」
「of course・・・好きだよ智くん・・・」
「俺も・・・翔くん大好き!!」
今日の智くんはやけに素直
まだ酔いが残っているのも手伝ってか
大胆に花開く
伝えよう
どれだけ俺があなたを大事に思っているのか
心と身体の全てで


