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昨日の事を考えていた。





















家の中に入れるべきだったのか?


現実をを受け止められないでいる様子を

俺は見ていることしかできないでいた。


言葉にすれば簡単だが・・・いずれにしても


すんなりいくはずなどないから。


ここで、壊れる関係ならそれまでだったのだろう。

だけど俺はその先を期待してしまう。


必ずお互いが必要になる日がくると・・・


馴れ合いじゃなく、しっかりとした未来を


歩いていくために・・・・




そのための準備が俺には必要で、このまま傍にいると


つい、甘えてしまう。


居心地の良さに満足してしまっている自分がいる。


ただそれだけの自分が・・・

翔くんのためにならない自分が・・・・



俺が変わらないと、翔くんを守れない

そう思ったんだ。


どんなに忙しくても与えられた仕事はきちんとこなす


着慣れないスーツを纏い画面の中で凛々しく時を操る


俺には一生まねのできないことを淡々とこなす君を

俺は誇らしく思う・・・


だからこそ、一人の人間として認められる何かを

みつけないとって、そう、思ったんだ。



俺には翔くんのような多彩な才能はないから。


自分の好きなことが評価されるのなら、

それを突き詰めてみたいと思ったんだ。


でも、いろんな人に評価されても・・・・


君の一言が一番うれしかったんだ。


俺をずっと見続けてきてくれた君の言葉こそ


俺の求めていたものだったから。



君と対等でいたい・・・・

何かあったときお互いが助け合えるような

そんな自分でいたい。










君が俺の事になると無理してでも

働きそうで・・・



俺はそんなこと望んじゃいないのに、


だからって離れる勇気もなくて・・・


俺、ダメだなって、

つくづく感じちゃって・・・


だからこそ、決心したんだ。


勝手でゴメン。



これで終わりかもって・・・

毎晩不安に押しつぶされそうになるのを

必死に耐えてるんだ。


こんな俺でも、怖いものがあったんだって

ひとつ発見したよ(苦笑)。



そんな時に目の前にしたら、心揺らがないわけない


君の声が聞こえたとき、思わず嬉しくて

きっと声に出ていただろうな・・・・


どれだけ思い悩んでいるのかが顔に出ていた・・・

でも触れられない、俺からは・・・


君からの口づけは・・・そんな俺の心の味がした


溢れる涙を止めることなんて出来なかった。


心の動揺が君に伝わる前にそっと君を払いのける・・・


肩口で目の前にうつる君の首筋に思わず印をおとしてしまった



自分で決めたことだ・・・


なのに、こんなにも君を欲してる・・・・



頼ってばかりで・・・なさけないな、俺。



















エントランスを抜けエレーベーターを降りると、


家の前にうずくまる人?


「・・・しょう・・・くん?」



心が早鐘を打つ・・・・・