新しい命を預かりたいという気持ちが日に日に強くなっている。失った寂しさが癒えるどころか深まるばかりの親父の様子が痛いのです。けれどNPO団体などが募集をしている里親条件はなかなか厳しい。
家族構成、年齢、勤務先などプライベートな情報を開示しなければならず、さらに面接を経て猫の逃走経路を防ぐ対策を講じられているかを家まで確認をしに来るというのが一般的なようだ。団体によっては譲渡契約書が必要だったりもする。
保護した子を大事にしてもらえる先にお願いしたいということは分かるし、里親になったあとに虐待というニュースを聞いたこともあるので、そのような条件は理解ができる。
だけどウチはダメだな。ネットでの繋がりなど理解できない年寄りにとっては、知らない人が家にやってきて、家の中を検分することは受け入れられない様子だ。
逃走防止対策のアドバイスなど『大きなお世話』という感じで、また愛情を持って大切に接していくという当然のことを他人に確認されることも気に入らないらしい。頑固で気難しい年寄りがいる家では、NPO団体が設けるハードルは高くて超えるのが難しい。