物事の解釈 | オッサンの呟き

オッサンの呟き

特にテーマはなく、独り言のように日々思ったことを呟きます。そんな他愛のない話しに付き合ってくれる人がいるかな?



Bruce Springsteen の Born in the U.S.A.を最近はあまり耳にすることが無くなりましたが、先日ふとしたきっかけで入った、オールディーズの生バンド演奏をしている飲み屋で聴きました。もうこの曲ですらオールディーズに入ってくるのか、などと考えたりしながら聴いていました。横浜の関内駅付近はそういったお店や、レトロな雰囲気のジャズバーが割と多いのです。

歌詞は直訳するとだいたいこんな感じですかね?(違うぞ!っていう人がいたらごめんなさい)
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死人みたいなやつしかいない街に生まれ
歩けば蹴っとばされ
最後は叩かれ過ぎた犬みたいになる
心を閉ざしたまま残りの人生を過ごす

俺はそんな国、アメリカで生まれた
俺はそんな国、アメリカで生まれた
俺が生まれた国、アメリカはそんな国
俺が生まれた国、アメリカはそんな国

生まれ育った街で行き詰まっていた
そしたらライフルを持たされ、イエロー(ベトナム人)を殺すために
外国へ送られた

俺はアメリカで生まれた
そんな国、アメリカで生まれた
俺が産まれた国、アメリカはそんな国
俺は、そんな国、アメリカで生まれた

外国(戦地ベトナム)から帰ってきて製油所へ行った
雇用担当者は『私にはどうにもできないんだよ』と言う
仕方がないので退役軍人の管理施設に行った
施設のヤツは「まだわからないの?」と言った

Khe Sahnでベトコンと戦った兄弟がいたが、
ベトコンは生き残り、兄弟は死んでしまった
サイゴンには恋人がいた
その恋人の腕に抱かれた彼の写真を今も持っている

刑務所送りに怯え
製油所からも追い出され
俺は10年間、自分の生きる道をずっと焼き払っている
どこへも走れずどこへも行けない

俺はアメリカで生まれた
そんな国、アメリカで生まれた
俺が生まれた国、アメリカはそんな国
俺はアメリカのどうしようもないダディ

俺はアメリカで生まれた
そんな国、アメリカで生まれた
俺が生まれた国、アメリカはそんな国
俺はアメリカのクールでロックなダディ
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空気の悪い街に生まれて、行き詰まりを感じてる頃にベトナム戦争に徴収されて、生き残って帰ってみたらロクに仕事も無い。俺が生まれた国はそんなくそったれな国だ!という内容ですよね?(要約しすぎですか?)

実際にそういう意図で創られた楽曲だったみたいです。戦死して帰ってこない友達がいたり、帰ってきても苦しい社会生活を送っている友をテーマにしたものらしいです。

私のアメリカ社会への理解度が低いからなのか、語学力に問題があるからなのか、国や社会への批判的な内容にしかとらえられません。この曲は愛国心をテーマにした楽曲として誤解が生じたらしいのですが、『Born in the U.S.A』と繰り返している部分が余りに有名で、曲のサビの部分で連呼されていたことからくる印象は確かに強いです。大統領選のキャンペーンソングに上手に利用されたことも誤解が生じた原因かも知れません。

物事はなんでもそうでしょうけれど、一部分を見て何かの判断をするということは気をつけなくちゃいけないなぁなどと、酔っぱらった頭の中で考えながら最寄り駅から家までの道を歩いていました。マスコミの報道などでもそうですが、切り貼りをした情報を基に、意図的に作られたような記事に踊らされる危険性を感じるのです。

オッサンのたわごとなので難しく考えないで軽く聞き流してください。