The Stories of Us

 

”海外暮らし”をキーワードに

 

このブログ上にみんながそれぞれの物語を綴っていく参加型コミュニティです。

 

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右差し過去の開催レポ

 

 

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マレーシア在住のMikaです

 

日本人の夫とマレーシア生まれの息子2人娘1人の5人家族で

11歳、8歳、ちょっと離れて久しぶりに1歳の子の子育てを満喫しています。

 

1 私が海外で14年間、やり甲斐のある職として専業主婦を続けてきた理由(わけ)①

 

2 私が海外で14年間、やり甲斐のある職として専業主婦を続けてきた理由(わけ)② 2004年当時の私

 

をシリーズで書いて来ましたが、今日はStoryから少し脱線を。

 

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ただ今、春真っ盛りの日本に一時帰国中です🌸

 

前回日本で桜を見たのは7年前、1度目のマレーシア生活を引き上げて、アメリカに引っ越す間のことでした。

 

常夏にすっかり慣れた私の身には桜の頃の季節は寒くて仕方なく、震えながら見た桜は、予想外な気持ちをもたらしたのでした。

 

昔から桜が大好きで、高校生の頃にも、この季節には近所の桜トンネルを自転車で走り回り、開花から葉桜までの期間を楽しんだり惜しんだりものでした。

 

寒さが緩んで春の足音がするのに、まだ街が緑に染まるには早いこの時期に、真っ先に薄ピンクの花を一斉に咲かせる桜は、日本人にとって新しい季節の訪れの喜びそのものだと思うのです。

 

分厚いコートを脱いで動きやすく、身も心も軽やかになる季節を喜ぶ時期に、咲くのが桜なのです。

 

そして、その桜も緑に染まる頃には街は若葉で溢れ、虫たちも動き出します。

 

4月が新学期の日本にとってこんなにフレッシュな時期はないと思います。

 

桜が日本の国花になるワケです。

 

今回、2週間ほどの滞在ですが、こんなにも日々季節は移ろうのか、と改めて強烈に実感しています。

 

 

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私の住むマレーシアでは

 

 

このような天気予報が年中続き、いつ見たって全く同じ、故にお天気や気温を気にして生活している人などおらず、上着は冷房の効きすぎた室内の為、傘はあっても土砂降りのスコールではどっちにしたってびしょ濡れになるので雨が降ったら移動は諦める、と言った具合です。

 

 

 

ローカル間では「雨が降ったから」というのは遅刻の正当な理由になります。笑

「今日は寒の戻りで寒そうだから一枚上着を持って」という予測行動も必要ありません。

 

この14年の写真は一年中同じ服を着ているので、何月に撮ったものなのか、さっぱりわかりません。

 

マレーシアにも年中行事は沢山あります、多宗教なのでそれぞれの国のお正月を祝いますし、中華系では中秋の名月なんかも祝います。

 

でも、24節気やそれに伴う季節のお祝い、そして何より、その季節とともに刻み込まれた記憶がないのです。

何年の春、みたいな区切りがないので、大体、子供が2、3歳だった頃、みたいな記憶になってくるのです。

 

大雑把に1年、みたいな記憶の時間単位になってきちゃうんです。

 

春がきたから始めよう、冬までにやっておこう、あぁもうこんな季節か、気がついたら季節が移ろっていたな、なんていうふとした気づきがありません。

 

良くも悪くも、季節で焦ることがない!!

気がつけば、いい意味でも悪い意味でも

 

NO天気=能天気

 

になるんです!

 

 

日本に一時帰国するたびに、電車の時刻の精密さ、全てにおいて便利な事、それが帰るたびに進化している事に感嘆し、そしてみんながそれを当たり前だと思って使いこなしていて、なんならさらにクレームまで言う人もいちゃうって事に、日本人なのに日本人に驚いています。

 

このグループでもよく、教育が社会の気質を作る、という話になります、その通りだと思います。

 

そして加えて、この四季があるかないか、時の流れを肌で感じ季節に追い立てられたりするかどうかというのも、この気質に大きく影響しているのではないかな、と桜を眺めながら思ったりしました。

 

 

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7年前に、7年ぶりに見た桜、ものすごく楽しみにして帰ってきたのに、私の中では「あれ?」と言う感じでした。

確かに桜は綺麗なんだけど、いつもノースリーブで過ごしている私にはとても寒くて、みんなが”コートを脱いで“と思う気候も、あれ着てこれ着て、まだ寒い!となる訳です。

 

私の記憶では、桜は寒い寒い、と言いながら見るものではなく、冬を終えた喜びに溢れるものなので、「あれ?私はみんなのようにこの気候を喜べていない!」と、とてもショックでした。

 

今年は子供達に季節を体感してもらうのが第一目的でしたが、「涼しい」という気候を楽しみながら桜を楽しんだようで、またそれも経験ですね。

 

私は暖かい気候と、おおらかな人柄のマレーシアも大好きですし、子育てにはとても向いていると思います。子供達ものびのびと育っています。

 

一方、日本の丁寧なところ、きちんとしているところ、美しいものや洗練されたものに精通しているところも大好きなので、これからもたまには夏ではない季節に帰国して(服もないし慣れていないので大変なのですが💦)自分自身に刺激を与えたり、子供達の経験を増やしていきたいなと思った今回の春の日本滞在なのでした。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

Mika