ある既婚者男性の秘密2 | Stories Of Survivors University ストーリーズオブサバイバーズユニバーシティ

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以前メールを送って下さった既婚男性Cさんへ、メンターからのお返事です。




「今の状況を正直に話してくれてありがとう。

似たような相談はこれまで何度も受けたことがありますが、あなたの話を聞いて、あるクライアントJさんのことを思い出しました。



1.相談者Jさんは、周りに秘密であるゲイ男性Kさんと5年付き合っていた。


2.Jさんの家族は会社経営していてお金持ち。


3.JさんはKさんをプリンセスのように大切に扱い、Kさんのために六本木ヒルズの高級マンションを借り、さらに欲しい物をいつでも買えるようにとJさんはKさんにクレジットカードも渡していた。


4.Jさんにとって父親は絶対的な存在であり、尊敬と同時に恐れていた。父親を喜ばせたいという気持ちが強く、父親からの依頼にJさんは基本的にNoとは言えなかった。


5.Jさんの父親のビジネス仲間が妻と娘を連れてある日Jさんの家にやってきた。Jさんとその両親、そして父親のビジネス仲間である男性と妻、娘と一緒に夕食を食べた。


6.Jさんは父親から夕食を共にしたビジネス仲間の娘と結婚するようにと言われた。Jさんとその娘さんが結婚することで両家の絆が深まり、お互いのビジネスが相乗効果で上がるから、という政略結婚だった。


7.Jさんは大切にしているKさんの存在があるため始めは結婚をためらったが、両家が良くなって両親(特に父親)が喜ぶならと言うことで結局父親の提案を受け入れた。


8.Kさんは不満はあるけれど付き合いは続けられるということでJさんの結婚を受け入れた。


9.Jさんの妻はモデル並みに綺麗な女性。ある日Kさんは妻のInstagramのアカウントを見つけその写真に毎回大きなショックを受けた。幸せそうなJさんと妻の写真、妊娠して大きなお腹をした妻の写真、2人で外出した時の写真など、Kさんは色んな投稿を見た。


10.結婚当初、KさんはJさんに妻を愛しているのか?自分を愛しているのか?と聞いた。Jさんは、「妻よりもKさんのことを愛してる。大切な存在だ」と話していた。でも家庭も大切にしないといけないJさんは、少しずつKさんと会う時間を減らしていった。以前ならすぐに返ってきたメッセージも、今では返信が遅くなり、電話をかけても取ってもらえないことも増えた。こうしてJさんに大切にされてないと思ったKさんは精神的に追い込まれていった。


11.KさんはJさんに不満をぶちまけた。Jさんは「Kさんのことを今でも大切に思ってる。だから今も高級なマンションをKさんのために借り続けたり専属ドライバーをつけたりクレジットカードを渡して何不自由ない生活が出来るようにしている。ただ自分は今家庭もあるので、前のような付き合い方は出来ない。」と正直な気持ちを話した。


12.Kさんは「お金のことじゃない!Jさんが欲しい!ずっと影でコソコソ付き合ってるのが嫌だ!」とJさんに言った。JさんはKさんに罪悪感があり、あまり強くは言えなかった。


13.続けてKさんはJさんに「もし本当に自分のことを大切にしてるなら証明して!奥さんと別れて!」と言った。


14.Jさんは「それは自分だけの問題じゃない。もし離婚するとしたら両親や両親のビジネスにも影響を与えてしまう。きっと自分も両親の会社で働けなくなる。それに両親のビジネスが自分の離婚でダメージを受けたらKさんの今の裕福な生活や家賃を払えなくなる。大きなことだから今ここで決断はできない。考える時間が欲しい」と言った。


15.Kさんは一旦了承した。でも3ヶ月経ってもJさんからの返事はなかった。


16.Jさんの返事を待っている間、KさんはJさんの妻を逆恨みするようになっていった。


17.この状況に耐えられなくなったKさんは、新しいアカウントを作り、Jさんの妻のInstagramDMを送った。「私はあなたの夫の秘密を知っている」


18.不審に思った妻は、Jさんに送られてきたDMについて報告し、心当たりはないか聞いた。Jさんは心当たりはあったが、奥さんに「心当たりはない。様子を見よう」と知らないふりをした。


19.さらにKさんはJさんの両親の会社にまで手紙を送った。「息子さんの秘密を知ってます。証拠もあります。」封筒の中には手紙とJさんとKさんの2ショット写真が入っていた。(Kさんの目はモザイクで隠されていた)


20.Jさんは驚きと大きなショックを受けた。KさんがこんなことをするなんてJさんは信じられなかった。


21.KさんはJさんの他には言えない沢山の秘密を知っていた。なぜなら2人が仲良く付き合っていた時に、Jさんが会社のことや愚痴などをKさんに言っていたから。Jさんは不安になり、信頼できる弁護士にKさんとのことを相談した。


22.一通りことのあらすじを聞いた弁護士は、選択肢を2つ提案してきた。一つ目はKを名誉毀損とサイバー犯罪で告訴すること、そして二つ目は手切金をKに渡してさよならする。ただどうするかについてはJさんが何を一番に望むかだと弁護士は言った。弁護士によると、Kを告訴すればKが怒って他の秘密も暴露するかもしれない。もし暴露されたら両親の会社の株や評判が下がったりと悪影響を与えるかもしれない。家族自身も世間から恥をかくことになる、ということだった。


23.Jさんは一旦考えると言って弁護士事務所を後にした。Jさんは大きな不安に襲われていた。色々考えた末、Kさんにメッセージを送った。「会って話したいことがある。いつがいい?」


24.Kさんからの返事は一向になかった。Kさんに電話しても出ない。不安になったJさんは、再び以前相談した弁護士のところへ行った。


25.その弁護士は、そういった恋愛系のもつれを専門に取り扱ってる優秀な弁護士がいるからJさんが望めば紹介出来ると言ってくれた。Jさんは二つ返事でその弁護士にお願いした。


26.Jさんは早速紹介してもらった弁護士のところへ行き、ことの経緯を全て説明した。その弁護士はKさんとのこれまでのやりとりしたテキストやEメール、LINEなど証拠になりそうなものは全て提出するようにと言った。


27.Jさんはその弁護士を信じ、証拠を全て提出するなど、正式に仕事を依頼した。


28.その弁護士は優秀なチームを持っていた。メンターもそのチームの1人で、Jさんのカウンセリングを行い、その後Kさんとの交渉を行った。


29.Kさんはメンターに「自分の大切な人をJの妻に奪われた。Jにも信じてたのに裏切られた。だから自分はJと妻の人生を壊したい。」と言った。


30.メンターは、「あなたの状況や気持ちはよくわかる。裏切られた、見捨てられたと思うよね。傷付いたのも分かる。それはとても理不尽なことで怒るのも無理はない。人として普通の反応だ。Jさんがあなたのことをすごく気にかけてることは知ってますか?Jさんはあなたを傷付けたくないと話してくれました。Jさんが奥さんと結婚したのはJさんの父親と奥さんの父親が一緒に新しいビジネスをするのに仲を深めたかったからで、言わば政略結婚です。

こんな話をして申し訳ない。でもあなたにこの状況を理解してもらえたら嬉しい。Jさんには選択肢がない。

心の奥底ではあなたがJさんのことを傷付けたくないと思ってるのは私は知ってるよ。それはJさんも同じで彼も心の奥底ではあなたのことを傷付けたくないと思ってる。私は知ってる。

傷付く前は、何か夢とか目標はありましたか?」






私も自分の体験談を話してみたい!話しても良いよ、と思われた方はこちらへご連絡下さい。
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