電撃ネットワーク 南部虎弾さんの腎臓移植ストーリー | Stories Of Survivors University ストーリーズオブサバイバーズユニバーシティ

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昨日に引き続き、南部虎弾さんのストーリーです。

今日は腎臓移植編。

前回の記事はこちらです。




 8時間にも及ぶ手術

糖尿病が悪化し血管が細くなって心不全を起こし、意識不明になった南部虎弾さん。病名は「糖尿病合併性心不全」。

「生きたい」という強い気持ちによりなんとか一命を取り留めました。

入院から退院まで75日。

その間も妻の由紀さんは毎日病院に通い続けたそうです。

旦那さん想いの素敵な奥さんですね




 医師からの提案と絶望

入院して数週間後に医師から腎臓がほとんど機能していないことが告げられ、南部さんは透析を勧められました。

透析は人工的に血を綺麗にする治療で、やり始めると死ぬまで続けなければいけません。ペースも大体2日に一回で一回につき4時間かかります。


「電撃ネットワークは地方公演が多い。透析を始めたら、舞台に立てなくなる。この時ばかりは絶望しました」



南部さんは人工透析を拒否し、インスリンを打ちながら舞台に立ち続けました。執念でした。


実は電撃ネットワークの主要メンバー、三五十五さんが肺がんで2015年に亡くなったことも南部さんに強く影響していたようです。

享年52歳。

医師から余命1週間と伝えられた三五十五さん。それでも生きることを諦めず、もう一度電撃ネットワークのメンバーとして舞台に立つことを目標に今日より明日、明日よりも明後日と自分に言い聞かせて闘っていました。

結局その強い意志により三五十五さんは18ヶ月生き抜かれました。

すごい話ですね




人工透析を拒否し、インスリンを打ちながらやり過ごす毎日を過ごしますが、回復することはなく事態は悪くなっていきます。

そんな時に医師から腎臓移植をするという選択肢があることを教わりました。

ただ南部さんがすぐに受け取れるドナーはなく、ドナーを受けるには約14年待たないといけない状況でした。

自分の親族から受けられる「生体腎移植」という手もありますが、南部さんは断固拒否。

自分の不摂生で起こった病気のために奥さんに「腎臓を下さい」とは死んでも言えない。そんな心境でした。



 妻からの提案

崖っぷちに立たされた南部さん。

この時南部さんが持っていた選択肢は以下の3つ。

透析治療を始める

腎臓移植を受ける

インスリンを毎日打ち続け、現状維持に努める


ただ透析も腎臓移植も南部さんは拒否。ただ現状維持に努めるしかないと、精神的に追い詰められ、死を覚悟した南部さん。


そして2018年の暮れ、

妻の由紀さんから思わぬ提案がありました。

由紀さんが、

「私のでよければ、腎臓をもらってくれませんか」

と南部さんに臓器提供の話を持ちかけたのです。


由紀さんが南部さんのプライドを傷つけないようお願いする形で仰られたのもすごいですね。


ただ南部さんの血液型は、RHマイナスO型という珍しいタイプ。A型の由紀さんをドナーとして受け入れるには、普通のO型の人と比べてリスクがありました。


1回目は90%合わずダメ、その後も60%でダメ。34回と回を重ねてもダメで、もう無理なのかなって半分諦めたときに、最後に0.5%まで落ちて腎移植が可能になったんです」


初めは適合テストの結果が芳しくなく、諦めかけた時に良い結果が出ました。

そして2019年、南部さんは手術を受け、由紀さんから腎臓をもらい移植手術をしました。

結果は大成功!

南部さんは念願の健康を取り戻したのです。



実は南部さん、入院中に親しくなった友人ができました。その男性は重い腎臓病を持っていてドナー待ちをしていました。

南部さんが腎臓移植をした時に、その友人は「おめでとう」と手術の成功を喜んでくれました。

南部さんはドナー待ちで闘病する辛さを知っているので、その友人に対して何も出来ないことに心を痛めていたそうです。

そこで自分にできることはないかと考えた結果、腎移植について正しい情報を世間に伝えようという結論に至りました。


「透析治療に励まれている方は、約33万人いらっしゃいます。透析は一度導入したら生涯続きます。苦しい闘病生活を支えるのは、夫であり妻であり、状況によっては子が支えることになる。僕は、夫婦間で臓器を共有するという選択肢があっても良いのではないかと思っています。夫婦は死ぬ瞬間まで、いたわりあう関係だからです。僕は、経験者なので言わせてください。腎移植なら、あっという間に元気になります。夫婦共々、病から解放されるのです」

妻由紀さんと2ショットラブ



過激なパフォーマンスのイメージが強すぎて、南部さんご本人の人柄があまり見えないので少しだけ説明すると、、、


南部さんは6人兄妹の2番目で、小さい頃は内向的な性格だったそうです。

中学校では特殊学校に入り、一般学級の子供からいじめられたこともあったとか。

道で笑われたり石を投げられて血を出したこともあったそうです。


「集中力が続かない子、と言えばなんとなく伝わるでしょうか。僕はそんな子らと波長が合い、よくつるんでいました。それが気にくわなかったのか、一般学級の子からイジメられるようになりまして。道を歩けば笑われるし、石を投げられて頭から血を流したこともありました」


自分の人生を「はみ出し人生」と呼ぶ南部さんですが、それに対して怒りや悲しみ、不満はなく、ただそれはそれとして「人生いい時と悪い時がありますから」と、受け止める南部さん。


大学は地元を出るため群馬の大学に進学。四年生の時に3ヶ月フランスへ留学し、ボランティアに励みました。

知的障害者を支援したり、いらなくなった服を回収・洗濯して、必要な人に無料で届けていたそうです。


「誰かの役に立てるのが、ただただうれしかった」


このフランス留学で、自分が何をしたいのかが明確になったようです。





過激なパフォーマンスは人を笑わせるために考え抜いて出てきたアイデアだったのですね。

どうして自分の身を危険に晒してまでパフォーマンスにこだわるのか、正直なところ以前の私には理解出来ないところがありましたが、南部さんのこう言った一連のストーリーを拝見してやっと理解ができました。

心根のすごく優しい方なんでしょうね。


それと同時に改めてすごい方だと思います。

人を笑わせるためにここまで出来る人はそうそういないと思うからです。

それと忘れていけないのは妻由紀さんのサポートです。

由紀さんなしでは今の南部さんはありえません。

南部さんの「生きがい」「使命」を支えた由紀さん。そして頂いた命をパフォーマンスのために使う南部さん。お二人はすごく強い絆で繋がってらっしゃるのでしょうね🥰

一日でも長く、これからも健康に気をつけて活躍していって頂きたいですね😊🌈✨





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