非行から暴力団、米極悪刑務所で12年8ヶ月サバイブしたHOMIE KEIさんのストーリー | Stories Of Survivors University ストーリーズオブサバイバーズユニバーシティ

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元暴力団員でアメリカの極悪刑務所12年過ごしたことで知られるホーミーケイ(井上ケイ)さん。

出身は東京都中野区です。

あまりにも濃く壮絶すぎる人生に多くの人が衝撃を受けましたが、ご本人は子供に好かれる面白い方だそうです。

ケイさんがどんな人生を送って来られたのか今日はご紹介したいと思います。





 生い立ち

父親はKeiさんが幼少期の頃に蒸発。このためKeiさんは父親の顔も知らないそうです。

母親と半年ほど一緒に住むも男と遊びに行ったりで育児放棄され、親戚の家をたらい回しにされました。

最終的に祖父母の家で暮らしていましたが、愛情に触れることなく育ったそうです。。。


中学生まではサッカー少年だったKeiさん。愛情に飢えていたKeiさんは次第にグレ始め、不良少年たちとつるむようになります。

そしてKeiさんが14歳の時、地元の暴走族「マッドスペシャル」に入り、頭角を現していきました。

新宿でシンナーやトルエンの違法売買もしていたそうです。




 暴力団員に

その後暴力団員に誘われその一員に。

ただ住込の見習い時代は家事や電話番などの雑務に追われ、失敗すると木刀でしごかれるというとても過酷なものだったようです。

3年が経ち晴れて構成員になったKeiさん。

所属する暴力団と他の団体との間で大きな抗争がありKeiさんが所属する暴力団は解散。

刑務所生活を終えた後、普通に戻ると殺される、とのことで当時の妻と部下と一緒に北海道へ行きしばらく潜伏生活を送ります。

その後東京に戻り他の暴力団に入り、高級外車の輸入販売という真っ当な仕事をするかたわら、違法改造車の闇車検のブローカーや麻薬の密売といった裏の仕事をして稼いでいたようです。


そして29歳の時に薬の運び屋だった日本人に裏切られた結果、ハワイでFBIのおとり捜査に引っかかり、Keiさんは逮捕され、アメリカの極悪人が入る刑務所(level4-5)に入れられました。



 アメリカ獄中生活


その極悪刑務所がどんなところかというと、ギャング同士の抗争や暴動、殺人がよく起こって月に何人も死人が出るほどの所。

日本とアメリカの刑務所は全然違うと言いますが、そこでも更に酷い環境で、生きるか殺されるか、そんなレベルとところだそうです。

始めは刺青や指の欠損、元暴力団員だったことから危険人物として独居に入れら3年を過ごします。

朝来る牧場以外話し相手はおらず(牧師ともろくに話していない)、誰とも話さないまま3年が過ぎ、いよいよ精神がおかしくなってきた時に日本領事館のヘルプで一般の刑務所に移動できました。とはいえレイプや殺人、暴力が日常的に行われる場所であるため危険な場所には違いありません。


アメリカの刑務所は日本と違い、自然と人種別に分かれるそうです。白人グループ、黒人グループ、中国グループ、メキシコグループ、ロシアグループ、イタリアグループなどです。

でも日本人は自分1人。所属するグループはありません。おまけにKeiさんは当初英語が分からず看守の指示が理解できなかったためにその指示通りに動けず何度も懲罰を食らったそうです。

いつも一人で行動し孤立するKeiさん。

そんな時にアメリカ系メキシカンギャング=チカーノを束ねるボス、ビッグホーミーと運命的な出会いを果たします。



 ビッグホーミーとの出会いと更生


運命的と言っても始めは殺されかけたKeiさん。

Keiさんは刑務所のルールがわからないままランチを食べるため食堂で座ったテーブル、その席がビッグホーミーの所定の席でした。

そこでメキシカンギャング達に睨まれ、Keiさんは絶体絶命のピンチに追い込まれました。看守ですら殺されるかもしれないから逃げろと言います。

でもそこでKeiさんは命懸けで自分を通します。そんなKeiさんの毅然とした姿勢をボスが気に入り、Keiさんはチカーノの一員として認められました。(基本的に別人種の人を身内に入れることはありえない)


チカーノはお金よりも愛を優先し、仲間を大切にする団体。そこでKeiさんは家族同然に扱われ、愛に触れていきます。

幼少の頃から得られなかった愛、絆に触れ、そこからKeiさんは大きく変わっていきました。


刑務所では色んな勉強に励み、カウンセリングの勉強もされました。

仲間が家族に会えないことで落ち込み鬱になっていたことから、仲間を助けるために勉強したそうです。



 アメリカの刑務所に入って


「もし(刑務所に)入ってなかったら? そうですね、自分殺されちゃってたかもしんないですね。間違いなくそうでしょうね。十四、五歳から歌舞伎町でヤクザ時代を過ごして、結局、当時一緒にいたやつの大半はもう死んじゃっていないわけじゃないですか。そういう時代に自分も撃たれたりはしているけれども、結局、死んでないし、今、どうにか食っていけてるんで。結局、自分は運がいいって思ってるんです。それに今はアメリカの刑務所に十何年入ってたことも全部プラスだと思ってるんで(笑)。英語の読み書きができるようになって、アメリカに友達がいっぱいできて、こういう店を作れたのも、全部、プラスじゃないですか。入ってたから、今があるっていうところもあるわけですよ。うん、やっぱり運がいいかもしれないですよね。」


相当厳しい劣悪な刑務所にいたにもかかわらず、自分が得られた物に意識を向けポジティブに受け止めらているKeiさん。

並大抵のことではありません。

ヤクザの見習い期間から暴力団員だった期間、刑務所に入っていた期間全てにおいて壮絶な体験をし乗り越えて来られたその精神力は相当なものだと思います。



 日本へ帰国後

2001年アメリカでの刑期終了後、Keiさんは日本に強制送還されます。

そして2005年、児童虐待(性的・暴力的)キャンペーンをテーマに無料相談を開始し、カウンセリング活動を本格的に初めていきました。


この活動を始めるきっかけになった1つは、少年時代からお世話になっている刑事に言われた

「オマエは今まで散々社会に迷惑かけてきたんだから、社会奉仕しろ!」

だそうです。

そこで自分に何ができるか考え出てきた答えが子供達を助けること。


Good familyというNPO団体を立ち上げ児童虐待に苦しむ人達のカウンセリングをされています。



Good familyサイト

https://good-family.org



行くところまで行きサバイブしてきたKeiさん。

非行少年少女、児童虐待、母子家庭など色んな家庭環境で苦しむ人たちに他の子供たちと同じように人生を楽しむこと、体験をして欲しいと今もNPOで精力的に活動されています。

地獄を見てきたからこそ非行少年達の気持ちも理解できるし、彼らもそんなKeiさんに心を開くことができるのでしょうね。

非行少年達にとってKeiさんは希望の星だと思います。


↑ルーマニア人の奥さんと息子、圭児君





それにしても和田アキ子さんや安岡力也さん、竹内力さんなど錚々たるメンバーと繋がりがあるKeiさん。すごいですね。






これからのますますのご活躍お祈りしています!😉✨🌈





ケイさんTV出演

https://m.youtube.com/watch?v=JLDr8teJKIA





ホーミーケイサイト

https://homie-kei.com



ホーミーマリンクラブ

http://homie-marine.com



ホーミーケイYouTube 

https://m.youtube.com/channel/UC9TnluYgK9kweFQBbaNWZug



Twitter

https://twitter.com/homiekei?s=21


NPO団体 Good family 

https://good-family.org



Homie Japan

http://www.homie-japan.com/mr_kei.html



Instagram

https://instagram.com/homie_kei?igshid=1teg5stb3fua3






 

 

 


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