物心ついたころから、音楽をずっと聴いてきた。
意識してのときもあれば、自然と耳に入ってくる環境のときもあった。
その時々で好きな音楽が変わり、あっちへ行ったりこっちに行ったり。
ここでは綴ったことはないような音楽にも、真剣にのめり込んだ時期もあった。
自分から欲して新しい発見をすることもあったけど、その多くはラジオやテレビから流れてきたものだった。
そこから次への発見に発展していって、枝葉が広がっていった。
音楽だけでなく、文学やその他のメディアもそれに付随してきた。
音楽から広がる世界が無限にあったような気がする。
とにかく好奇心や興味をくすぐられていた。
もっと新しいものを知りたくて、いいものに出会いたくて。
・・・いつからだろうか。
そんな環境が消えている。
テレビをつけても流れてくるのは懐メロばかり。
FMラジオにいたっては、明らかにレコード会社と結託したことが目に見える音楽が流れてばかりいる。
音楽ばかりではない、テレビ番組の質も著しく低下している。
誰かが作った動画を、ゴールデン枠でまとめて放送している。
テレビの意味がないような、そんな番組が多すぎる。
独創性もなにもない。
観たい人だけが観ればいいんだから、どうでもいいといえばどうでもいいこと。
でも、どこにも何にもつながらない。
興味の枝葉が広がらない。
観たら終わり。
音楽にいたっては、いいと思えるのは懐メロばかり。
調べることもなく、それ以上の広がりもない。
もちろん、新しいものの中にも、素晴らしいものはある。
テレビも音楽も。
でもさ、本当に少なすぎる・・・。
僕の感覚がおっさん化してるだけかもしれないけど、こんな状況の中を多感な世代が生きているかと思うと、申し訳なくなってくる。
音楽やテレビから受ける刺激なんてあるのだろうか・・・?
この状況がスタンダードになってしまったら、平均的な文化レベルがどんどん下がっていってしまう。
そんな気がしてならない。
なんて、好き勝手なことを言ってみたけど、そうなってしまった要因もある程度理解しているし、作る側、売る側の苦悩も多少は分かっている。
しかし・・・しかしなんだよね。
これでいいわけないじゃないか。
そう思うんだよ。