ギャンブルに狂っているときは、なにも考えていない。
考えていないわけではないけど、全てがギャンブルに注ぎ込まれるから、思考から外れている。
なんとかしたいと思っていても、ギャンブルの誘惑に勝てないときは、結局はなにも考えていないのと同じでした。
「思っているだけ」はギャンブルの持つ魔力に取り付かれている真っ最中です。
むしろ、その「思っているだけ」がさらなる依存への深みに誘います。
考えることは
「なんとかしなきゃ・・・」
です。
そして狂っている真っ最中は、その思考はこうなります。
「こんなに借金を作ってしまった・・・
なんとか今日は、いや明日も明後日も、パチンコに勝って借金を減らさなきゃ!!」
こんなあり得ないことを平然と、かつ真剣に思うんです。
そして、その状態が尋常でないと自分で気付いたときに、その異常性にぞっとするんです。
ボクの場合はパチンコ・スロットを絶って、しばらくしてから気付きました。
ギャンブルに狂っているときの「やばい」感覚なんて、全然やばくなんかない。
少しでも正常な感覚が戻ってきたときに、初めて本気の「やばい」がやってきます。
そして、まともな感覚を取り戻していくほどにその「やばい」の度合いは高くなっていきます。
いろんなことが見えてくるからです。
ぼろぼろな生活。
ずたずたな人間関係。
鏡に映る自分の顔には死相が出ている。
なんだ・・・オレ、死んでるのと一緒だな。
と思うんです。
どんな依存症であれ、克服をしてきた人は口に出さずとも、必ず似たようなことを思っていると思います。
そしてそこがその時の自分の「底」だと感じる。
上に戻りたい(普通の生活に戻りたい)・・・と、ただ純粋に、心から思う。
このままじゃだめだ。
やり直そう!!
幼稚園児が「明日は逆上がりができるようになるぞ!!」って思うくらいに、純粋にそう思うんです。
再生への思いは本物なんです。
しかし・・・
しかしなんです。
悲しいくらいに、ギャンブルへの欲求は自分のなかにくすぶっているんです。
くすぶっているなんてもんじゃない。
これまで以上に燃え上がって、身体から噴出しそうでした。
やり直すんだ!!
スロット打ちたい・・・
やり直すんだってば!!
パチンコ行けば楽しいだろうな・・・
元の生活に戻りたいんだよぉっ!!
でもお金もあるし、勝てるかもな。
こんな自問自答というか、強烈なジレンマが四六時中渦巻いていました。
はっきり言って、ギャンブルに狂っていたときに感じていた苦しさなんて、大したことなかった。
自我が崩壊しそうでした。
そして、ボクは過ちを一度だけ犯します。
次はそこからのことを書きます。