初めてギャンブルに触れたのは19のとき。父親と一緒に行ったパチンコ屋でした。
そのときは勝ったお金で欲しかったマイクで録音できるMDを買えたので、パチンコは便利な遊びだなぁ…と思っただけでした。
本当にそれだけでした。
その後しばらくは学業とバイト、それと大好きな音楽に忙しくて、ギャンブルなんて頭の片隅にもなかった。たまに競馬場に行って、レースを見ながらビールを飲んだりはしていたけど。お金を賭けてはいなかった。
しかし、大学を卒業して、仕事を始めると状況が変わっていく。
とにかく多忙だった。新卒一年生が請け負う仕事量ではなかったと思う。でも、真面目だったボク(自分でいいますよ)はなんの文句も言わずに、毎日家にも帰らずにがんばっていました。
ただ、その反動はひどく、少しでも盛り上がるようなことでもあれば気を失うまで飲んでいたし、お給料を一晩で夜の街に突っ込んだときもありました。
ようするに、ボクはギャンブルで身を破滅させる以前に、人間的な部分で大切なものが欠けていたようです。
そんなわけで、お財布の中身はだいたい想像がつくでしょう。いつもお昼は缶コーヒーとタバコだけで我慢みたいな生活をしていたわけです。
それでも、そのあとに待っている生活を考えたら、そんなのは平和そのものなんだけど。
さて、そんな生活をしていると、悪い先輩(決して悪人ではないのであしからず)に仕事中に遊びに連れていかれてしまいました。サボり方を教えてくれたんだけど、簡単にいえばパチンコ屋に連れて行かれてしまったんです。
そして、運良くというか、悪くというか、大きく勝ってしまったんです。さきほども話しましたが、お財布の中身が寂しかったボクはこれに味をしめてしまう。
「お金が無くなったらパチンコがあるじゃん」という、どうしようもない考えが生まれてしまいました。
これが始まりです。ここから堕ちていきます。