「卜ーマス・ベアデン氏ヘのインタビュー」(2)
(かつて存在した『パナウェーブ研究所』のHPより転載)
この記事のURLは http://www.panawave.gr.jp/bearden/bearden_QA.html でした。
(1)の続き
Q:現在の電磁気学、量子力学、一般相対性理論はどこが間違っているかという議論に戻っていただけませんか。順にそれを指摘していただければと思いますが。
A:わかりました。私はすでに、電磁気学の場合について述べています。その半分--内部エネルギーという実に興味深い部分--はヘビサイドとギブスによって破棄されてしまったのです。四元数のスカラー成分を破葉することによって、彼らは局所時空間における内部的電磁エネルギー及び遠隔空間点における通信の可能性を捨て去ってしまったのです。時空間での局所化されたエネルギー密度は本質的に重力ポテンシャルと同じものであるので、彼らは電磁力場のエネルギーを重力ポテンシャルエネルギーに変換する可能性を捨て去ったのです。
彼らは電磁気と重力との相互作用ともつれ合いを投げ捨て、重力と電磁気力との相互作用がないという制限された場合についてのマックスウエル理論の特殊な部分集合を書いたのでした。彼らの行ったことは、部分集合としてはまったく問題がありません。しかし、電磁重力理論の構築、出力が入力より大きな機構の制作、真空エネルギー源の取り出し等を行おうとすれば、彼らの方法は初めから決して使うべきではありません--またその原理に従う応用技術も使うべきではありません。静止している物体の慣性を、電気的に変化させたり、電束、磁束そのものを構造化化したり、遠隔点でものを動かしたり利用したりすることは決してできないのです。
ヘビサイド/ギプスの電磁気原理に適うように開発された装置では、決して精神、思考、感情を検知したり計測したりすることはできません--なぜならば、このような装置は初めから、精神、思考、感情が存在し機能する内部エネルギーの土俵を放り出して無視しているからです。また、外部的な電磁エネルギーは散乱するエネルギーであるために、散乱されたエネルギーはエントロビーを生じ、無秩序性を増加させ、時間の正方向の流れのみを作り出します。それから生じる科学技術は、決して電磁エネルギーを重力エネルギーに変換したり、その反対をすることはできません。その原理の基に構築されたすべての体系は、もっとも効率が良くても「入出力が同じ」体系にしかなりません。決して入力よりも大きな出力を生み出す体系とはならないのです。それは良くてもダイオードの工学技術なのです。
Q:現在の量子力学についてはいかがでしょう。
A:量子力学はひどい基本的な問題を抱えています。それはカオスを欠いているのです。
言い換えれば、隠れた秩序が欠落しているという問題を持っています。それがどのようにしてもたらされたかを説明しましょう。
物理学者達が量子力学を構築していたとき、それは必要性から統計論であったのです。彼らは単純にギプスの熱力学的統計論を取り上げ、それを量子統計論として利用しました。更に、ギプスの統計理論は確率変数の理論に基礎を置いていました。すなわち、変数はランダムであると考えられたのです。そこで、確率変数の統計論が利用されたので、「量子変化は統計論的である」という量子力学の公理は、「量子変化は統計論的であるばかりでなく、確率的でもある」という特別な場合に過度に制限されたのです。第二の場合「量子変化は統計論的であるばかりでなく、隠された秩序をも含んでいる。しかし、確率的ではない」は、最初から除外された仮定です。なぜならば単純に統計論が利用されているからです。
さて、確率変数の仮定は次のように簡単に誤りを実証することができます。大量の確率約変化を選択すれば、その結果の収集もまた確率的です。次に行われる収集は必ずしもまったく同じ収集であるとは限りません。(実際にそうであれば、変数が必ずしもすべて確率的ではないという一見したところでの証拠でもあります。)
これが意味するところは次のことです。もし量子変化が確率的であれば、これらの確率的な小さな変化が統合されて、私達がそこに住み観測している秩序ある大宇宙が提供されるというようなことは決して無いということです。花も、木も、どんなものも無く、完全なランダム性しか存在しなかったに違いありません。それは明らかに真理ではありません。そうでなければ私も存在しなければ、大宇宙も存在しないのです。
統計的量子変化を統合して、秩序のある大宇宙を生じるためには、量子変化には隠れた秩序が含まれていなければなりません。すなわち、変化は確率的ではなくてカオス的でなければならないのです。変化がカオス的であれば、それらを統合すれば大きな尺度の形態が出現し、安定しています--それは私たちが実際に物理的現実の中で観測するものなのです。
皮肉にも、今日の量子力学における最も大きな基本的問題が、カオスが欠如しているという問題であるとは!彼らの行おうとしていることを試してみてください。量子物理学者達は欠如した隠れ秩序を発見することはできません。なぜならば、彼らはそれをすでに排除したギプスの統計論を使い続けるからです。従って彼らは今日、量子力学はどこかが間違っていることを知っているのです。彼らの多くが恐れていることは、この最も成功した物理学の理論を完全にやり直さなければならないことなのです。
もちろん、デビッド・ボームは、彼の隠れ変数が隠れた秩序を含むことができることをずっと以前に指摘していました。実際、実験物理学のすべては彼の隠れ変数理論(Hidden Variable HVT)に矛盾無く当てはまっています。しかしながら、主要な量子力学の理論家達は、隠れ変数(従って隠れた秩序)を避け続けています。彼らは、Occamの剃刀のようなものを適応して隠れ変数理論を避けています。彼らは、ポームの隠れ変数理論は何の新しい現象も予測しないようなので、それを採用したり、まじめに検討したりする必要はないと言っています。ボームは実際に隠れ変数を工学的に応用することを知らなかったので、それによっては、現在の量子力学によって説明できなかったものは実験的には何も発見されなかったのです。
さてここに、それらの日々を救い、断固としてそれを出すことを決定する部分が、ホイッテッカーの成果--そしてマックスウエルの最初の四元数理論--の中にあるのです。ボームの隠れ変数理論は実験室で直接応用が可能なのです。それは試験が可能であり、量子力学に応用された場合には、新しい現象と効果の一群が予測されるのです。従って、古典的な「Occamの剃刀」の鋸によって確かに日の目を見るのです。ホイッテッカーの方法を量子力学に応用すると、Schroedingerポテンシャルを含んだスカラーポテンシャルに対して、試験可能な内部的な双方向電磁波構造を再度提供するのです。
ホイッテッカーの成果によれば、量子変化そのものを直接的に工学に応用することを可能にし、「ギプスの統計論」の中に試験可能な隠れた秩序を構成することができます。別の言い方をすれば、ホイッテッカーの成果を量子力学へ応用することによって、量子力学を内包したより広い体系を作ることができます。そこには、欠落したカオスが再生されるのです。
「量子的変化は統計論的である」という公理は、現在では三つの特殊な場合があります。それらは、
(1)内部秩序はまったく存在しない場合。この場合には、量子変化は確率的です。
(2)内部秩序が幾つか存在するが全体的ではない場合が存在する場合。量子的変化はすでに
カオス的です。
(3)量子変化が完全に工学的に応用され、完全に秩序付けられ、決定的である場合、
の三つです。
注目すべきことは、隠れた秩序と内部化された電磁気エネルギーを加えることによって、今や量子力学と電磁気学の両方を拡張し、二つを共通な部分集合の上に統一化できるということです。それぞれはホイッテッカー理論を応用した部分集合であり、二つの理論によって共通して使われる部分集合なのです。
Q:すると、一般相対性理論はどうなのですか。それはどのように当てはまるのですか。
A:信じられないかもしれませんが、一般相対論にも似たようなことが生じたのです。アインシュタインは知らずに、一般相対論を、彼が書こうと意図した理論の部分集合に制約してしまいました。過度の制約は、ここでも電磁気学に関する基本的なヘビサイド/ギプスの誤りの間接的な結果なのです。
残念ながら、電磁気に関するアインシュタインの見方は古典的な見方に近いものであったのです。古典電磁気理論では、電磁気力と重力は互いに排他的です。すなわち、時空間を湾曲させる因子として強い電磁気力を使うことはできません。
従ってアインシュタインは、湾曲の因子として物質が引き合うことによる弱い重力を考えただけでした。さて、重力は電気力に比べてずっとずっと弱いのです。例えば、二つの電子が重力によって引き合う力は、電気力によって反発する力の1042倍のオーダーでしかありません。重力はたいへんたいへん弱いものです。空間を湾曲させる力として重力だけを考慮するならば、決して観測可能な時空間の湾曲は見られません。従って、--太陽や恒星の表面のような--非常に大きな質量の直接の近傍以外には、観測可能な時空間の歪曲は決して存在しないのです。
アインシュタインは実験室と、観測者/科学者と計測機器は、決して太陽や恒星の表面にあることはないとし、従って、局所時空間--そこには実験室、観測者、観測機器があるのですが--は決して湾曲しないと考えたのです。局所時空間は常に平坦であると考えたのです。
残念なことに、その時にアインシュタインは本質的な誤りを犯したのです。彼は思考実駿を一般化し過ぎたのです。彼は一般相対論の基本的な公理の一つを「局所時空間は常に平坦である。」と述べました。これは制約過剰であり、彼の思考過程には従わなかったのです。彼の公理は更に正確には次のように述べられるのです。「局所時空間は、湾曲の因子として弱い重力が便われるときにはいつでも、常に平坦である。また、対象となる局所的な領域は、大きな質量の集合の近傍ではない。」
公理の二つの表現の相違に注意してみましょう。アインシュタインの誇張し過ぎた表現では、湾曲を作り出すため、ずっと強い電磁気力を使うことを許容してはいません。実際、彼自信による誇張し過ぎた表現は、一般相対性理論において、湾曲による重力との統合から電磁気を除外しています。皮肉にも、アインシュタインはその時から、電磁気をそこに適合させるために彼の余生を費やしました--しかし、彼自身のあまりにも行き詰まった表現である平坦な局所時空間の公理によって、すべての努力は失敗となるように運命付けられていたのです。
それに対して、彼の公理の修正された表現から、次の補題が出てきます。「電磁気力のような非常に強力な力を湾曲の因子として使用すると、対象となる局所的な領域が大さな質量の集合の近傍になくても、局所時空間を湾曲する可能性がある。」おわかりの通り、アインシュタインは知らず知らずに、彼の意図する理論の部分集合のみを書くことになってしまったのです。彼が誇張しすぎて表現した湾曲されない時空間の公理を、正しく表現し直すと、一般相対論が劇的に拡張され、電磁気力との統合を行って統一場理論とすることができるのです。
またアインシュタインの誤りによって、現在の一般相対論は実験室で試験することのできる科学から排除されてしまいました。検出可能な時空間の湾曲が局所的にまったく得られなければ、明らかに実験室では計測できません。質量の吸引重力に起因する消えるほど小さな局所時空間の湾曲波動に関しては、可能な限り精巧な検知機の能力でも未だに検知できないほど小さい振幅の幾つかのオーダーが予測されています。またその検知器は、巨大で非常に費用のかかるものになります。先験的に、もし観測者の時空間がいつでも平坦であるならば、湾曲化した局所時空間に関連し、またそれを生み出す局所的実験あるいは局所的機器は存在しないのです。
残念なことに、アインシュタインの現代の信奉者はアインシュタインの一般相対論を絶対の教義に持ち挙げてしまったのです。彼らは局所時空間の公理における誇張し過ぎた表現を鵜呑みにして支持しています。それについて論争する物理学者達--またそれを行おうとする者達は大変多いのですが--は、本質的に予算の獲得の道を閉ざされているのです。もし彼らがその異端性を維持し続けると、彼らの科学的な評価は失われ、排斥され、収入の道が断たれるのです。
もし明確な内部事情を知りたければ、Satilliの本を読むことを薦めます。正統的科学は、その教義をすべての自称異端者から防衛するためには情け容赦がないのです。これは科学的なプロパガンダとは裏腹なのです。科学の多くが、科学に代わって宗教になってしまっているのです。科学史に詳しい人であれば誰でも、科学的弾圧、人物の暗殺、本質的には追放という数え切れないほどの例を指摘できるはずです。Gaussの非線型幾何学、Wegenerの大陸移動説、Mayerのエネルギー保存別の発見、Ovshinskyのアモルファス半導体、物理療法、EKG、催眠術の臨床使用がすぐに心に浮かびあがるでしょう。
科学者達は人の集団を形成しています。他のグループも同様です。それらの幾つかは聖者の集団であり、幾つかは悪魔の集団なのです。一般大衆はどちらでもなく、あなたや私のように普通の人々から成っていて、特定化された仕事をしているだけなのです。Goedelの定理を信じれば、すべての科学モデルは、最初は偽造が可能であり不完全であることが知られています。
科学の方法は、それ自体の主張するところによって、とにかく全体的な真理を生み出すのではなく、最もうまくいった場合においても、部分的な真理を生み出すだけなのです。Heisenbergの不確定性原理により、すべての計測は、計器が計測すべき実体と相互作用し、その実体を歪ませ、実際に計測されると思えるものを変化させてしまうのです。真の科学者達は、科学モデルが進化していることを知っています。遅かれ早かれ、どのようなモデルについてもより良きもの、改善されたものが発見される時が来るでしょう。
とにかく、マックスウエルの四元数理論を眺めると、スカラー成分は、強力な電磁気力を畳み込んで利用することで、捕獲されたポテンシヤルを作り出し、動的電磁ベクトルエネルギー構造の中にそれを満たす可能性を秘めています。しかし、四元数の移動に係る成分がゼロになると、空間に一時的に捕穫されたエネルギーを持つ系は空間的に移動することはありませんが、それは一時的に過ぎません。もちろんそれは、外部的な力場の勾配(gradient)を持たないスカラー電磁ポテンシャルです。それは、周知の通り真に捕獲されたエネルギーであり、他の捕獲されたエネルギーを重力的に引き寄せます。従ってすべてのポテンシャルは重力的なのです。
実際、1968年にサハロフは、重力場は自然においての主要な場ではなく、他の場から生成される複合的な場であると指摘しています。彼の仮説が真実であれば、まず第一に重力は電磁気力に分解されます。というのは、それが私達が通常出会い利用することのできる最も強い力であるからです。
マックスウエルの四元数とホイッテッカーの深淵な二つの論文によってそれは直接示されるのです。それらはまた、このすべてを実験室の中でどのように応用するかを示しています。従ってホイッテッカーのスカラー電磁気の方法は試験することができるのです。それは仮説と理論の間の相違に係る主な基準に適うのです。相当なレベルの大学の物理学・電磁気学の職員であれば、それに心を寄せる者であれば誰でも、その方法の試験をすることができるのです。
Q:その他の物理学者や科学者で、これらのことに関して功績を称えるべき人々がいますか。
A:はい。ニコラ・テスラは、1899年の7月3日から4日にかけての夜、コロラド・スプリングスの彼の研究所で実験的に定常スカラー電磁ポテンシャル波を発見した。彼はそれが移動する雷雨から放射されるものであることを発見したのです。彼はそれを「電磁音響波」として認識しました。これは、ホイテッカーが同じ電磁重力波についての詳細な理論を書いて出版した四年前でしたが、世の中には知られませんでした。
テスラが常に言っていたことは、彼が後に言及した注目すべきシステムにおいては、ヘルツ波を使っていなかったということです。そうではなく、彼は電磁音響波--それは縦波としてモデル化されなければなりません--を使っていたと指摘しています。今日私達は、テスラが正しかった--そしてすべての彼の中傷者は間違っていた--ということを知っています。
また私はHooperの特許と成果についても指摘しておきたいと思います。Hooperは電磁応力、この応力の構成化、実験室におけるそのような応力から重力を示唆することを方法論的に検討した唯一の物理学者のようです。
また私はサハロフを挙げ、重力は第一要因ではなく、他の場から作られた複合因子の場であるという明確な表現をした功績を称えたいと思います。また、サハロフの提案の結果、統計的電気力学において飛躍的な進歩があったことを指摘すべきです。
また、Peter Graneauのような科学者も確かに称えるべきです。彼は電磁気学の基礎論的な問題を指摘し、その発見を実験的に検証するために奮闘しました。
そして最後に、私は何人かの素晴らしい発明家達と共に仕事をする特権を与えられていることを述べたいと思います。彼らの要求している防衛のために、今は彼らの名前のリストは直接掲げません。しかし私が得たであろう多大などのような洞察も、その大部分が、彼らの行った数千にものぼる骨の折れる、発狂しそうな、ずっと続いた実験のおかげなのです。彼らの実際の貢献については、後に、おそらく今年の暮れになって、更に--そしてもっと強く--言わなくてはならないでしょう。その他の多くの素晴らしい発明家達が、--MorayとSweetが心に浮かんできましたが--またこの分野で奮闘し、驚異的ですが何の恩典も無い結果を出しています。
Q:物理学上、内部的電磁エネルギーを排除するのは何の効果であるのか、そしてそれはベクトルとどのように関連するのかを、もう一度、できるだけ簡単に示していただけないでしょうか。
A:局所時空間の内部秩序と内部構造を追放することによって行われることは、ある隠れた、決定論的変数への考慮を除外してしまうということです。この変数は量子変化そのものを作り出し制御するように操作できるものです。
するとおわかりのように、物理学の世界では、スカラー量はたいへんしばしば真にゼロベクトルの系となり、そこでは「スカラー」すなわち運動しない系が、実際に、激しい運動をする、より小さな「ベクトル」から成るものの中に充満しているのです。従って、私達は物理的状況に数学(それは基本的なスカラーをベクトルに分解するようなことは行わず、ゼロのベクトルと同じものと見傲す)を応用するときには非常に注意深くなくてはなりません。極端な例を使うと、二頭の象が頭と頭を互いに強く押し付け合う場合には、反対に働く力(ベクトル)を持った「二頭の象」の系が生じるでしょう。そこでは系は止まっています。系はこのように結果がゼロベクトルとなる系となり、その運動はゼロベクトルによって記述されます。二匹のノミが互いに押し合っているときにも同じことが言え、系としては運動していないのです。系は結果としてゼロベクトルを持ち、その運動はゼロベクトルによって記述されます。
しかしここに、数学を疑問無しに受け入れると裏切られてしまう要素が存在します。ベクトル解析では、すべてのゼロベクトルは同じになります。ここに、私達はノミの系と象の系の移動運動については同じであると言えますが、それは正しいことです。しかし二つの系には物理的に説明しなければならない鯨の大ささほどの違いが存在するのです。もしそれが信じられなければ、二頭の押し合っている象の間に身体を入れてみれば、それが二匹のノミの間にいるのと同じかどうかがわかるでしょう。確かに象の間にいる方が、ノミの間にいるよりずっと大きな応力を感じることでしょう。
それはベクトル解析における本質的な問題を説明しています。数学の概念そのものにおいては、「ベクトル空間」とは、そこに「ベクトルを定義することのできる空間」として捉えられるだけなのです。更に、どれほど多くのベクトルをその中に置いても、あるいはそれらが互いにどのように関連性を持っていても、ベクトル空間そのものは決して圧迫された環境のもとにはありません。言い換えれば、その空間においては、象が押そうが、ノミが押そうが、その二つはまったく同じものなのです。しかもそれが問題なのです。ベクトル解析が物理的状況に応用されるときには、ベクトル解析という数学の内部に埋め込まれてしまうことは、相互作用する運動する物理量を表わすベクトルの相互作用の結果であり、局所空間あるいは局所時空間の応力が完全に無視されてしまうことなのです。
さて四元数では、そのようにはなりません。相互作用する四元数はその中で、この「時空間の局所的応力」と「局所的に捕獲された時空間のエネルギー」をスカラー要素として捉えています。相互作用する四元数の運動部分が、系としての相互作用する部分に対する運動のない、あるいは移動のない状態を生じれば、今や時空間に局所的に捕獲された相互作用の影響を受けるものの応力、エネルギー、正確な幾何学的分割等が、集められて説明されるのです。運動する部分の側面はゼロになるかもしれません。しかしスカラーの側面は、振幅だけでなく、内部運動とその内部運動の正確な運動力学構造をも捉えていることでしょう。
四元数はすでに、ボームの美しい成果に類似する美しい隠れ変数理論を内蔵しています。それは二つのチヤネルを有しているのです。外部エネルギーチヤネル(それは、例えば、古典的なヘビサイド/ギブスの電磁気理論によって述べられています)と、また、隠れた内部エネルギーチャネル(これについてはヘビサイド/ギプスは述べていません)です。四元数はまた超空間的な側面をも包含しています。というのは、それは複素数理論の拡張であるからです。
ヘビサイドが彼の空間ベクトルに磁気と電気を統合するようにするためには、複素数に戻らなければならなかったことに注意しましょう。そのように彼は第一の超越数、マイナス1の平方根によって代表される、本質的に一つの余分な次元を付け加えたのです。四元数にはすでにそのことが盛り込まれており、ヘビサイドが捨て去ったずっと多くのこともまた盛り込まれているのです。
Q:一般相対論、電磁気学、量子力学はホイッテッカーの方法によってどのように統一化されるのかを要約していただけませんか。
A:ホイッテッカーの成果を三つの各々に適応すると、各々のより広範囲な理論が得られます。新しい広範囲な理論は二つの部分的理論を持っています。現在の理論と、内部電磁エネルギーと隠れ変数理論を含んだ拡張理論です。
三つの拡張部分は実際には同じものであるので、三つの拡張した理論は共通した拡張理論に置き換えられます。現在の三つの理論はそれぞれ特殊な場合として導かれ、残念ながら統一化の拡張理論が欠けているのです。それは上面の無い段ボール箱のようなもので、底面を切り取って、側面を別々に開いたようなものです。それらを繋ぎ合わせるためには、箱の底面が必要なのです。ホイッテッカーは底面を提供しています。それは試験が可能なものです。
Q:その他、この新しい物理学からいずれは発展することで、あなたが指摘したいと思われていて、しかもまだ述べられていないような基本的な事柄はありませんか。
A:幾つかあります。ホイッテッカーの結果とマックスウエルの四元数のスカラー成分は、真空を直接的に応用可能にすることに注意して欲しいと思います。実際、それらにょって質量の無い電荷の束そのものの構成を実際に変化させることが可能です。さて、新しい方法では、一つの電子を他の電子とまったく違うようにできるのです。なぜならば、その電荷の束を変化させパターン化することができるからです。その総合的な電荷を変えるだけではなく、その電荷を運動力学的に構成することができます。さて今や、電子のあるいは他の基本的な粒子の電荷を変化させることができ、単一の粒子(あるいは集団)の電荷束を空間的に構成--あるいは活性化--することができるのです。
例えば、活性化の考え方を使えば、ホメオパシーが働くようなメカニズムを直接的に拡張でき、また試験も可能になります。水の構成化とhydrancephalyについて私の言ったことを思い出してください。化学混合物は、決定論的な畳み込まれた電磁気のホイッテッカー構造を持っています。その混合物の水溶液を作ると、液体のこの隠れた内部エネルギー構造を変化させることになります。もし物理的な運搬媒体--初めの混合物の質量--を取り除き、その混合物の内部エネルギー構造を残すと、ホメオパシーが働きます。化学的性質は完全に電荷と、電荷の分布に依存します。
ホメオパシーではポテンシャルの中に電荷のテンプレートを保持し、それはちょうど実際の医療のように、治療している身体の中の電荷に影響するのです。実際はもっと良好です。なぜならば、煩わねばならない「肉体的残留」をもはや伴っていないので、直接的に事を行うからです。これらの新しい考え方は、現在の物理学と生物学の基本的な仮定に対して、深淵で論争のもとになる変化です。
新しい方法では、そのまま確立変数の統計理論を応用することはできず、カオスを適応しなければなりません。真空の仮想的な光子と荷電された質量を持つ粒子との交換の構造化において、完全に新しくずっと基本的な工学のレベルに移ってしまいました。さて、質量の無い仮想粒子の電荷の束は、特別な仕事をするための特定な運動力学構造--もしそうしたいのであれば、真空機関--を促進させることができます。あるいは、局所時空間そのものを活性化させ、湾曲させ、私達の意志に従って湾曲するように内部的に構造化することができます。その局所的に湾曲した時空間は、特定な一台あるいは複数台の真空機関となり、絶続して絶えることの無い動力源となります。私達は局所的真空を作り変え、現在のCPT∃理論が許容するような三から二が出るというようなものではなく、現在の保存則のどのようなものもまたすべてをも破ることを可能にできるのです。
私達は真空の信じられないほど強力な流束を使って局所化された真空機関を作ることができるというのは誇張ではありません。私達は、静かな、精密に制御された魔法の手によって原子核に近付くことができるのです。私達は最初に、原子核そのものを実際に作り直し、工学的な応用を開始することができます。更に、実際の仮想的状態ネルギー形態(量子力学では「幽霊態(ghost formsと呼ばれる)を直接集めて集積することができます。
いずれはどんなものでもすべて物質化でき物理的現実の中にもたらすことができるということが誇張無しに言えます。あるいは、物質化を解き、物理的現実から消失することができるのです。また私達は自然の局所的法則を工学的に応用したり変更したりできるようになります。というのは、私達はSchroedinger方程式、量子ポテンシャル、すべてのその局所的ポテンシャル部分における全体的局所真空ポテンシャルを、直接的に工学的に応用し制御することができるからなのです。
私達が用意できていてもいなくても、神は現在人類に我々自身の物理的現実と我々自身の運命を工学的に応用する可能性を手渡す用意ができているのでしょう。私達は新しい工学応用された現実を天国にも地獄にもできるのです。私達がどちらを行うにしても、私達は成果を得るか、あるいは悪い結果に直面するでしょう。さしあたり、私達がこの強力な新しい道具を人類を滅ぼすのではなく救うために開発することができるのであれば、実に素晴らしいことでしょう。