手汗について

 

多汗症とは、腋の下、手のひら、足の裏、頭部などに異常に発汗する症状で、

 

手のひらからの多汗症は医学的には手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)と呼ばれています。

 

 

「手を動かすと汗が飛び散る」

 

「教科書やノートが濡れてしまう」

 

「握手ができない」

 

「手が滑って物を落としやすい」

 

 

日常生活をするうえでいろいろな障害をもたらすほど発汗するのが、手のひらの多汗症です。

 

 

手汗の多汗症の発症に男女差は認められていないとのことですが、

 

思春期の頃や、様々な場面で辛い思いをされている方も多く、

 

なんとか抑えることはできないか、誰に相談すればよいのか、

 

悩まれている方のために、原因、対処法、治療、グッズなど紹介したいと思います。

 

 

 

手のひらの多汗症は本人にとって、とても辛い症状なのですが、思春期の頃などは、親にも相談しづらく、

 

相談しても【汗かきの体質】だからと片付けられてしまうことで、

 

何も対処せずに、ひとりで悩みながら成長するケースも多いようです。

 

 

手汗が気になってしまい、積極的になれず、友人関係にも支障がでたり、

 

いじめや不登校の原因になる可能性もあります。

 

 

親御さんには、汗かきだからと片付けるのではなく、

 

本人と一緒にこの悩みに向き合ってあげて欲しいのです。

 

 

原因

 

多汗症になる原因は正確には解明されていませんが、

 

交換神経と副交感神経のバランスが乱れることや、精神的なプレッシャーやストレスが原因のひとつであると考えられています。

(必ずしも精神的な影響が原因ではありません。)

 

 

また女性の方の場合、生理や妊娠、更年期障害など、ホルモンバランスの乱れにより、交換神経が過剰に働いてしまい、

 

多汗症の原因になることもあるようです。

 

 

 

症状

 

精神的ストレスや緊張がそれほど強くなくても発汗するのが手のひらの多汗症(手汗)の特徴です。

 

寝ているときなど、副交感神経が優位になっている状況では手の発汗量は少なくなるようです。

 

手汗の対処法にはいくつかありますので、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

 

 

・ツボ押し

 

・心身療法(心理療法、自律訓練法、精神安定剤による治療)

 

・薬物療法(プロバンサインという神経遮断薬や塩化アルミニウム配合の外用制汗剤による治療)

 

・制汗剤

 

・イオントフォレーシス

 

・ボツリヌス菌毒素注射

 

・交換神経の切除