MotoGP2014 Rd.15 Motegi ~Lorenzo,Lorenzo!!~ | A Cheap Log.

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Kei

大型台風19号の荒れ狂う暴風雨の中を命からがら走り月曜深夜に漸く帰宅した。
「もう二度とこんな無茶せんといてや」家内は安堵の表情を浮かべ涙ぐんでいた。
翌朝起きると前日までの悪天候が嘘の様な秋晴れで金木犀も満開だった。
雨でビショ濡れのブーツのメンテや洗濯の後に仕事に取り掛かったが久々の長距離は予想以上に堪え連日貪る様に寝たが疲労は容易に抜けず早や一週間が過ぎた。


決勝は前日までの快晴から一転し朝から曇り空だった。

朝一で帰り支度しツレは先に車で出発し俺はMF03に荷物を詰み終え茂木に向かった。

流石に道は込んでいたが9時過ぎに着きツレは渋滞に巻き込まれMoto3決勝寸前にやっと来た。


顔見知りの女の子がRQでグリッドに立つ事になり「えーきてよぉう」
慌てて当日ピットパスを買いに走ったが案の定SOLDOUTだった。
折角の晴れ舞台で応援に行きたかったが叶わずメインスタンド正面から双眼鏡で辛うじて見える程度で帰宅後に録画を見たが残念ながらグリッド紹介は映らずYouTubeで漸く拝む事が出来た。
今まで見た事ない程の弾ける様な笑顔で心底楽しそうだった。


予選はコースを移動し観戦したが決勝はスタートとゴールを観る為にメインスタンド正面でじっくり腰を据え堪能した。

Moto3から始まった決勝は好レースが続き午後2時にMotoGPクラスがスタートした。

好調のロッシがホールショットを奪い上位陣の激しいバトルが続き序盤でロレンソがロッシをパス後は徐々に差を拡げラップタイムもレコード更新の快走を続けた。



前日のトークショーで多忙にも関わらず時間を割きヤマハブースに現れたロレンソは日本のファンの声援に感激している様だった。派手なパフォーマンスはないが男らしくカッコ良かった。
「ロレンソがんばれ!」握手した感触に「決勝は勝つ」という意気込みを感じた。

レースはその後もロレンソがリードを拡げ久々の「らしい」展開で前レースに続き2連勝を飾った。会心のレースだった。ロレンソもチームスタッフも本当に嬉しそうだった。


年間タイトル王手のマルケスと帝王ロッシの白熱のバトルは今回も激しかった。新旧王者のガチンコの戦いは凄まじくWFOの応酬に思わず大声で叫んでいた。

マルクはロッシを抜き2位で2年連続のタイトルを手にした。今期は開幕10連勝での年間王者。今後も新たな記録を打ち立てて行くだろうが今期の様な金字塔は二度と無いかもしれない完璧なシーズンだった。

ホンダも漸くホームコースで栄冠を勝ち取った。鈴鹿から茂木にGPが移り初の王座獲得で喜びも一入だろう。怪物マルケスとロッシにロレンソのバトルは来シーズンも楽しみだ。



初の茂木は文句なく楽しかった。久々にレースにどっぷり浸り昔を思い出した。当時最強だったドゥーハンは今や「レジェンド」として日本に戻り決勝後にNSRの爆音がサーキットに響き渡った。


思えば当時の最後の仕事が北新地のバイク用品店のドゥーハンのチャンピオン記念Tシャツ製作だった。トップクラス初タイトルでその後他を寄せ付けない圧倒的な強さで前人未到の5連覇を達成した。

間近で見てお互い歳を取ったと改めて思った。久々に昔の写真を引っ張り出すと鈴鹿8耐の祝勝会で一緒に撮ったスナップが出て来た。




チーム関係者という立場上めったに写真を撮る事はなかったが優勝パーティで皆が浮かれ騒ぐ中で上司が珍しく撮ってくれた。デジカメ等まだこの世にない古の銀塩写真の時代だ。


この時既に仕事を辞め家業を継ぐ決意をしていた。
次のF1が最後で二度とこの場に戻る事は無いと思いながら祝杯に酔い痴れた一夜だった。


往復約1,500kmの日本GPは充実した3日間だった。ツレのお陰でフルに楽しめた。帰路のダメージ回復に一週間近くかかったが行って良かった。


11月の鈴鹿のロードレース最終戦も久しぶりに足を運びたくなった。


先ずは名古屋の仕事を片付けてからだ…