ここ数日めっきり冷え込んできた。
11月に入りずっと調子が悪い。疲れが溜ってくるとガキの頃から決まって唇が腫れあがってくる。
木管吹いてた頃は唇が裂けてリードがよく血だらけになった。熱は出ないが体がダルくしんどい。
風邪薬も効かず喉と鼻が2週間近く辛い。
昨日はサンルーフの修理が終わってボロ四駆が戻って来た。自宅までツレが持って来てくれた。「悪いな、茶でも行こか」「次まだ納車行かなアカンねん」本当によく働く。俺とエライ違いや。
夕方になって所用で久々に乗って出掛けたら天候が急変し雨になった。暫くして雷が連発で落ちた。大阪で冬季雷は珍しい。雨は一向に止まず夜半まで降り続いた。金木犀の花も殆ど散り落ちた。
昨夜は殆ど眠れなかった。今日は朝から晴れ上がり病院に行く支度をして9時過ぎに家を出た。
10時に病院に到着し術前の準備をして午後1時に家内は手術室に入って行った。
待合室は一杯で病室に戻ってベッドに寝転んだ。5年前のバイク事故で入院した頃を思い出した。
暑い夏の最中に家内は毎日来てくれた。手術中に麻酔が効かなくなり激痛で苦しむ僕を術後一晩中寝ずに看病してくれた。本当に大変だったろう…
家内と最初に出会ってから今日までの事を思い出し暫し落ちるように寝込んでしまった。
目が覚めて手術室に戻った。予定よりだいぶ遅い。4時を過ぎても終わらない。心配になって看護師の方に聞いたらすぐ確認してくれて「もうすぐ終わります。時間かかりましたが手術は無事成功です。」と教えてくれた。
程なく扉が開いてベッドに寝たままの家内が出てきた。麻酔が効いていて意識はあるもののボンヤリしていた。
5階の病室に戻り看護師さんらに点滴や機器のセットして貰って漸く落ち着いた。
家内は吐き気が暫く止まらなかったが痛みは全く無く大丈夫と、か細い声で言った。
家内の手を握り額を擦りながら手術の様子を聞いた。麻酔してから一気に意識がなくなり気づいたら手術は終わっていたらしい。3時間以上かかった事を教えたらビックリしていた。
「色々とゴメンね…」
謝らなくちゃいけないのは、僕の方だ。
順風満帆で始まった結婚生活を、僕の実家の事情で苦しい道に引き摺りこんでしまった。大変な苦労を一杯させてしまった。
そして結婚した女性の最も大きな夢や喜びを、とうとう叶えてやれなかった…
面会時間の8時まで傍にいて、病室に家内を残し部屋を出た。
帰りの車の中で手術が無事成功し良かったと安堵し今までの様々な事を思いだしていたら、いつの間にか頬が濡れていた。
帰宅してからチビとユキに晩ご飯を与えたら一気に疲れが出て崩れた。
思えば結婚してから僕が家にいて家内がいない事は、恐らく10日もなかったと思う。
昔は一人暮らしが長く何とも思わなかったが、家に一人でいると本当に静かに感じる。
親猫のチビがさかりで久々に喚き散らし甘えてくる。傍から離れない。膝に乗せると静かになる。
順調に経過すれば来週の火曜日には退院できそうだ。
今週末は国内最大手の設計会社から引合のテスト施工が控えている。恐らく年内最後の仕事になる。
無事発注が確定したら、家内をどこかに連れてってやろう…
http://www.youtube.com/watch?v=nbxFiTJKjhQ