stoninniciのブログ

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「ここで打って、重苦しいムードを変えたい」。7点を奪われた後の三回2死二塁、成立学園の岩成亮祐(いわな りりょうすけ)選手は狙った直球を振り抜いた。チーム初安打となる右前適時打で、6点差になる。「ひっくり返せば面白い試合になるぞ」。反撃の強い気持ち をチームに示した。

 成立学園が甲子園に初出場した二年前の夏、遊撃手として先発出場し、2安打を記録した。初戦で負けたが、最後まで声をからして盛り上げる先輩たちの諦めない姿勢に心が動いた。「自分も強い気持ちで仲間を引っ張ろう」と決めた。

 今大会、第一シードながら準決勝まで接戦や延長など苦しい試合が続く。中心打者として岩成選手は好機で安打を放ち、チームも粘って試合をひっくり返してきた。この日もそのはずだった。

 二回、失策 をきっかけに連続安打で大量失点 したことに「小さなミスが重大な結果につながった」とチームは意気消沈。岩成選手 はメンバーに笑顔で声を掛け、失策 を気にする後輩に「まだ終わっていない。楽しくやろう」と励ました。

 六回に四球を挟んだ3安打 で1点を加えたが、それ以降は打線は沈黙。ベンチの声も、相手より明らかに小さかった。自らの懸命な声掛けや積極的な走塁、適時 打も「チームの雰囲気を完全に変えることができなかった」と悔やむ。

 「二年生は大差で心が折れてしまっていた。この経験を糧にしてほしい」。二度目の甲子園出場を後輩に託した。