Pogulian De Mion(魂が帰る) | 平山ユージ Official Blog「STONE RIDER」 Powered by Ameba

Pogulian De Mion(魂が帰る)

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親指岩にラインをみつけているところ。

予想以上にでかかった。

霧で下が見えなくてぶら下がるのが怖かった。。。

でもほんと夢のようなライン。

正直、ほんとできるの?と思えるほどだった。でも一本ボルトを打ち、また一本打ち、可能性を感じるままに、赴くままにラインを読み頂上から地面まで100mのラインが繋がった。僕にとってはラランブラやリアライゼーションのような魅力を存分に放つライン。

ただ、自分が思い描いた以上の難しさ。この短期間にできるのか?とも思った。。。

だけど8年前に見たたった一枚の写真が僕をここまで動かしてくれたわけで僕が今、ボルネオにいるのもその写真が僕をかき立ててくれたわけで僕はこの夢のようなラインに全力で取り組むことにした。

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頂上付近は非常に広くて僕らがいたwest platだけでも端から端まで徒歩1時間ほど歩く。
標高は富士山以上に高く、広大に広がっている。

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TVクルーや撮影班、BCスタッフのミッチー、そして現地のスタッフなど常に10名ほどが一緒だった。
みんな4000m前後の高所で大変だったと思う。だけどこうやって楽しい雰囲気のかな僕も良いクライミングができたと思っている。

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最終日の昨日は2度、本気トライを試みた。

グレード的には5.14c~dと言うことで当初の予想を遥かに超えた難しさ。
そして標高4000mでのクライミングでは天候の激変や空気の薄さとの戦いもあった。

天候に関しては一日1~2度のチャンスは訪れることはわかったのだが、空気の薄さで指先への血流がハードなクライミング中に極端に減るため指が思うように動かなくなる。さらに心臓の高鳴りも半端ではない。

そんな状況の中でも2回とも1フォールと後少しで完登できるほどだった。

正直、登れなかったことは本当に悔しかった。。。でも自分の予想を遥かに超えたクライミングができたことこそ自分自身もっと見つめても良いと思っている。

今回あらためて思ったことは、自分たちが思っている以上にやれることや可能性の大きさを感じている。
僕らの可能の領域はまだまだ先なんだろうね。

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ほぼ登り続けた2週間。
キナバルの頂上での雲の上生活は本当に充実した時間だった。

キナバルは地元のドゥスン族にとって亡くなった魂が帰る場所だと今でも信じられている。
そう言った想いも込めて今回はドゥスン語で名前を付けさせてもらった。

Pogulian De Mion(魂が帰る)1ピッチ目55m 5.13a, 2ピッチ目40m(未登)5.14c~d

僕もまた帰ってきたい。

ポグリアン ド ミョン

注)正しくはPogulian Do Koduduo,ポグリアン ド コデュドォのようです。