内田樹格言集~恋愛・結婚編③~ | 内田樹(うちだたつる)格言集

内田樹(うちだたつる)格言集

思想家、武道家で、著書も多い神戸女学院大学名誉教授内田樹先生の格言、警句を項目ごとに整理したブログ。
同氏が著作権を放棄しているブログ、ネット記事から選んでいます。

仕事も結婚も、どちらも人間が他者と取り結ぶさまざまなinterdependent なかかわりの一つであり、どちらも人間が生き延びるためには「あったほうがよい」ものである。「仕事もない、配偶者もいない」というのがワーストで、「おもしろい仕事もあるし、すてきな配偶者もいる」というのがベストであり、その間に無数のグラデーションがあるだけで、仕事と結婚は排他的な選択肢ではない。
(内田樹の研究室、幼児化する男たち 2010年6月23日)

「オレをとるか、仕事をどるか、どちらかに決めろ」というようなことを言う男に対しては「仕事」と即答するのが正解である。(その様な)バカといっしょにいても、この先、あまりよいことがないからである。
(内田樹の研究室、幼児化する男たち 2010年6月23日)

「愛と自立」の背景には、見た目よりもさらに深刻な「真の問題」が伏流していたのである。
それは「若い男たちがとめどなく幼児化している」という現実である。
(内田樹の幼児化する男たち 2010年6月23日)

若い男性の書き手に望みたいのは、早い時期に「少女小説」を読むことである。『若草物語』や『赤毛のアン』や『愛の妖精』をなるべく早い時期に読むことがたいせつなのは「少女の身になって少年に淡い恋をして」ぼろぼろ涙ぐむというような感受性編制はある年齢を超えた男性には不可能になるからである。
(内田樹の研究室、おとめごころを学ぶ 2006年07月05日)