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石田マネジメント事務所

技術やものづくりに関する最近の話題と気づき、ちょっとした備忘録を書いています。

「粗にして野だが卑ではない」

「私の信念は何をするにも神がついていなければならぬという ことだ。それには正義の精神が必要だ。こんどもきっと神様 がついてくれる」

「世に尽くすことではじめて天国へ行ける」

 

こう言ったのは、三井物産の重役を務めた後、70歳も後半になってだれも引き受け手がなかった国鉄総裁となり、怠惰の巣窟と化した組合、利権に群がってくる輩に毅然と立ち向かい、国鉄改革に取り組んだ石田礼助の残した言葉です。

 

彼は80歳にもなろうかというのに、自らをヤングソルジャーと称して獅子奮迅の活動をしました。

 

疲れたり、悩んだりしたらこの気持ちで自分を再起動しようと思います。

コロナ禍のため、国による給付金の支給が遅いとか、電子化は断念し紙の申請にするなど行政のドタバタが報じられています。

 

今ある姿、有様というのは過去に行われてきたことの結果です。

 

行政システムのIT化が言われていますが、日本の地方自治体の情報システムはさまざまなSIベンダーの虫食い状態になっていて、似ているが違う仕様のものが山のようにある。

 

10万円の申請用紙ひとつとってもそう。自分の市と隣の市では、内容的には同じことを書いて提出するのに枚数は違うわ、色使いも違い・・・

 

なんで同じ用紙を全国統一できないのか。少ない地方自治体の情報システムをH社、N社、NT社、F社・・・がそれぞれ別々に受注し作ってきた。発注する側も、あそこと同じはやめてくれ みたいな意味のない要求をしてきた。

 

今になってそのツケが回ってきたということでしょう。

 

PCR検査も保健所はけしからん という人もいますが、保健所の職員は数十年かけて減ってきた、減らされてきた(?)のだと思う。

 

昭和は過ぎ、平成の30年間も終わりましたが、長い過去のあれこれのツケを払わされているということなんでしょう。

 

機能安全の仕事をしていた頃、欧米人と日本人のリスクに対する考え方が根本的に異なることに気が付きました。

 

リスクはゼロにできないので、許容できるまで下げる。しかしゼロにはならないので、もしリスクが生じたとしてもそれは防ぎようがなかったと考える。あるフランス人の人がそういう時はある。その時は神様の思し召しだ と言っていた。

 

一方日本はリスクがあるということが気味が悪く、リスクはゼロであらねばならないと思っている。しかし、本当はゼロにはできないだろうとも感じているので、もし何かがあると文句をいったり、訴訟だといったりして、犯人を捜してどこまでも罰しようとする。

 

確かに、こりゃひどいと思うこともあるし、相応の給料とって地位的にも安定しているのに、本来の職務を忘れて惰眠をむさぼっているような輩がいることは確かだ。

 

でも、完全な安心、安定はどっかの誰かが全部やってくれて、1%でもリスクがあったり、思った通りでなかったり、気に入らないムカつくということで、周りに文句ばっかりいったりしていてもどうかと思う。

 

今かくあることに、今日までなんとかいられたことに感謝する気持ちを忘れないようにと自戒しようと思っています。