大学の音楽サークルの楽しみ
大学の音楽サークルにはふたつのパターンがある。
吹奏楽やオーケストラのように全体で演奏するケースと、バンドを組み個々で活動するケースだ。
駒澤大学のポピュラー・ミュージック・アソシェーション(通称P研)という50年以上の歴史のあるサークルを縁があって聴くようになって3年が経つ。年に3回ほどイベントがあるので、9回近く聞いているかもしれない。
こういったサークルの楽しみ方にメタなものがある。
バンドが固定メンバーじゃないので、バンドメンバーの入れ替わりが見られるのである。そして、3年で引退する人もあれば、1年生の新人として入ってくる人もいる。
もうひとつの面白さはポピュラーの面白さだが、ほぼノージャンルと言っていいと思う。
いきものがかり、YUI、チャットモンチーがいたと思えば、Aerosmith、マキシマムザホルモン、サンボマスターがいるし、女性が滔々とバラードのWherever you are/ONE OK ROCKを歌ったりする。
そしてロック研との大きな違いは女性が半数近くいる。
そして、みんな楽しそう。
だから次に出てくるバンドが楽しみになって、32曲5時間の長丁場も苦痛でなくなる。
ロックが学術化しシニカルになったこととの対比としても面白い。
イロモノのような、こう言った音楽体験はなかなか稀有かもしれない。
今までデス系ヘビーメタルをやっていたバンドが
「ぼくたちも人に愛されたくてポップスやりまーす」
と言って、小さな君の手/FUNKEY MONKEY BABYS?を始めたかと思えば、途中からヘッドバンキングになってマキシマムザホルモンに変わっちゃったり、実に楽しませてくれる。
ちょっと光る一年生がいたり、大学に入ってからギター始めましたというメンバーもいるし、やっぱりガールズバンドは可愛いし。
なんか雰囲気がいいのだ。
私がバンドというもののメンバーになったのは1970年だが、仲良くしたという経験がない。なんか殺伐とした感触だけが残っている。
日比谷野音のコンサートのときはセクトの介入があったし、日本青年館の時は会館側と場内警備でもめた。元々ロックが反社会的音楽だったからかもしれない。アメリカ合州国のある州ではロックを禁止したし。そのときのロックの定義については関心があるが…
シンナーもケンカもあったし。
長髪は嫌われたし…
練習場所探しも苦労した。
P研のメンバーは曲に合わせて飛んだり跳ねたりそれを見るのがまた面白い。そんな彼女彼らの楽しそうな顔を見ていると、過去の「世間」に悪態をつきたくなる。
これこそロックか…