とってもいい店
この店は遥か昔から知っている店なのだが、入ったことはなかった。
なぜなら駅から家の間にあるのだが、その手前にいつも行く店があり、そこに行くとその店には寄れないというより遅くてやっていない。
日本酒を呑ませるよく行く店が夏は燗をやっていないので、ふと思いついて行ったのだ。
ところがあまりにいい店なので、今日も行ったのだ。
私は常々「おとうし」の楽しみな店がいい店と言っているがまさしくその店がそうなのだ。
「おとうし」には、だし汁の中に白いものが流れるような形である。
箸をつけると、その白いものは麺状に崩れる。
口に運ぶと、想像できない味、美味。
思わず聞いた。
形は天の川。つまり七夕風情。
麺状のものは、豆腐を裏ごしし出汁と寒天で固め、ところてんつきで突きだす。
天の川の上に乗っているふたつのおくらは、彦星と織姫とのこと。
見た目、形、味、のど越し、酒との相性、全部いい。
酒は澤の鶴、燗もちょうどいい。
焼酎は「黒ぢょか」で出てくる。
肴は穴子白焼。サビの甘さと、おしたじのコクと合い絶品。
地元だし、狭い(10人ほどしか入れない)ので店名は言えない。


