ヨンパルト神父の死刑廃止論 過去ログ転載 | leraのブログ

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ヨンパルト神父の死刑廃止論 2008年06月02日

イエスズ会の司祭であるホセ・ヨンパルト神父の「キリスト者に問われる死刑問題」というテーマの講演がイグナチオ教会内の施設で5月28日にあった。

 ヨンパルト神父は同じイグナチオ教会のペドロ・アプレ神父の勧めで法哲学と法学をドイツで学び、上智大学の法学部教授も務めたキリスト者である。帝銀事件で鑑定書を2度出したこともあるし、袴田事件にも関心が高い。

 死刑廃止論は、一般の信者さんも多かったせいか、聖書の言葉を引用したり、と一般論が多かったが、結構種々のデータを引用し、存廃の犯罪増減や執行数の偏りなど印象に残った。

 会場から殺人被害者が身内にいるという信者さんが「犯人を憎む気持は当然で、犯人を殺したいと思う気持も否定できないのでは?」という発言があった時に神父はこう言った。

「イエスは原罪を背負って死んでいった。だから私たちは赦す義務がある。これは義務なのです」
 また「犯人がその道から立ちかえり生きることに喜びを見出す」のがキリスト者の立場、とも言った。

 死刑問題は生死の問題であるので宗教界からの発言も少なくないと思うが、私がキリスト者ではないせいであまり接する機会がない。ところが、神父の話は通常接している死刑論議と大変近い立ち位置にあるため違和感は少なかった。神父が法学を基本に置いていたからかもしれない。

 尚、6月13日には「死刑を止めよう」宗教者ネットワークのセミナーが大本東京本部である。