イタリア映画祭2008 2008年05月04日
今年で8回目を迎えるイタリア映画祭だが、例年の混雑から予想していたとおりとうとう全席指定席制になった。プレイベントだった9年前のイタリア映画大回顧から比べたら隔世の感が強いが、良質の映画を多くの人に観てもらいたいという「意志」は十分伝わったと思う。
当初は宣伝を手伝ったり、昨年は取材等もしたが、私自身の役割は終わったと思っている。元々イタリア語は全然分からないし…
しかし映画祭の役割は終わらない。
なぜなら映画祭で上映され好評を博しても一般館で上映されなかったり、DVD化されなかったりするほうがまだまだ多いからだ。実際に日本は映画貧困地域であることには違いない。だから映画祭が全指定席になるのだろうが…
私は個人的には予約でしか入れない酒場と、映画館の指定席は好みではない。
酒を呑むことは衝動であるはずだし、映画はチェーホフなどの現代劇が前提としたように「覗き見」であるべきだからだ。決められた席に座って「覗き見」するのは居心地が悪い。
しかし、今年のイタリア映画祭も充実している。
エルマンノ・オルミやタヴィアーニ兄弟など著名な監督の作品があるし、フェルザン・オズペテク、シルヴィオ・ソルディーニ、カルロ・マッツァクラーティなどの当映画祭で登場し大きな貢献をしてきた監督たちの作品があるし、ドキュメンタリー出身の新人アレッサンドロ・アンジェリーニ監督や女性のフランチェカ・アルキブージ監督の作品もあるからだ。
また、私が注目してきた女優マルガリータ・ブイの作品も複数ある。
ドイツ映画祭、フランス映画祭と並んで続いてほしい企画であるが、出品作がもっと普通に多くの人に観てもらいたいという思いは達せられていないかもしれない。
Festival del Cineme Italiano 2008 Tokyo
上映作品
潮風に吹かれて L'aria salata アレッサンドロ・アンジェリーニ監督
いつか翔べるように Lezioni volo フランチェスカ・アルキブージ
百本の釘 Centochiodi エルマンノ・オルミ
ひばり農園 La masseria delle allodole タヴィアーニ兄弟
対角に土星 Saturno contro フェルザン・オズペテク
考えてもムダさ Non pensarci ジャンニ・ザナージ
湖のほとりで La ragazza del lago アンドレア・モライヨーリ
日々と雲行き Giorni e nuvole シルヴィオ・ソルディーニ
なまざしの長さをはかって La giusta distanza カルロ・マッツァクラーティ
副王家の血筋 I vicere ロベルト・ファンツァ
プレミアム上映
カラヴァッジョ Caravaggio アンジェロ・ロンゴーニ
8,1/2 Otto e mezzo フェデリコ・フェリーニ
短編作品
たまご Uova アレッサンドロ・チェッリ
ヨーロッパ2005年10月27日 Europa 2005,27 Ottobre ダニエル・ユイレ
昨日 Ieri ルカ・シヴォレット
代理教師 Il supplente アンドレア・ユブリン