映画『国境は燃えている』 | leraのブログ

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映画『国境は燃えている』



 ビデオテープの生存が危機に瀕しているため、手持ちのテープをブルーレイにダビングする作業を始めている。優先順位としては、自分で撮影したものや、ビデオ化DVD化されていない映画作品が先である。


 その中で『国境は燃えている』があり、ダビングしながら見入ってしまった。


 舞台は1940年のギリシャ。イタリアに宣戦布告され第二次世界大戦に巻き込まれ、ドイツが参戦して降伏した後。食料事情の悪化から餓死者が出る状況に追い込まれる。イタリア軍は前線に送る目的でギリシャ女性の「慰安婦」を募集する。応募した女性たちには缶詰などの食料が支給される。


 未成年で応募対象になっていない少女が無理やりトラックに乗り込んで参加する。


 イタリア軍将校はその女性たちを運搬する任務に嫌気がさしている。さらにファシスト党の上官も「客」として乗り込んでくる。



 占領地域の女性と性の搾取、パルチザンへの報復目的の住民虐殺、軍人の保身と利己的行動、戦争の醜さが表現さ

れている佳作である。


 マリー・ラフォレの表情の演技が素晴らしく、彼女の代表作と思っている。他にアンナ・カリーナ、トマス・ミリアンが出演している。


 この作品のシナリオが載った雑誌を持っているのだが、発掘の必要がある。


監督はヴァレリオ・ズルリーニ。1959年イタリア映画。