「小松」「大二」
2012年12月29日、ゲームサークル「なかよし村とゲームの木」の年内最終例会日で、「小松」と「大二」が使われたゲームが行われた。小松も大二も現在では入手難の地方札であるが、双天至尊堂が復刻したため、プレイが可能になった。
20人ほどの人々が集まり、まず3人ずつに分かれ大二の「くじゅろく」をプレイした。このゲームは「一紋標札」における「めくりかるた系」技法というユニークなシステムで、出来役を目標にする。「くじゅろく」とは96の意味で一人の基準点が96点だからである。(赤地蔵札を12点札として使うと基準点は100点)
出来役は3と4のランク札を4枚集める(花札でいう四満=シマ)もの(サンヤク、シヤクという)と、役札の1と3と4を集めるもの(ダンジョオ)の3役。鬼札がガジ(どの札とも合わせられる)になるので、4枚役は結構できるし、スピーディーでもある。
出来役ができればそこで終了、できなかったら最後までプレイし、点数勝負となる。この点数がなかなか計算しにくい。3から10まではその点数、1と2は10点。かつて遊戯史学会の会誌でお年寄りたちが瞬時で巧みに計算すると報告されていたが、なかなか難しい。
やってみるとなかなか面白い。
次に小松を用いたシリンマを13人でプレイした。
これは最もプレイしたかったゲーム。システム的には持ち札2枚で最も高ランクの札を持っていた人がポットのチップを獲得する。面白さはスーツが最後に判明する事と、勝ちそうな札に他の人がその半分の権利を買う事ができる。その権利は入札制である。これはスペキュレーションに似ているが、入札金はポットに入る所が違う。
勝ちそうな札の判断、入札相場、なかなか面白い。自分の札で勝つことは至難の業なので権利の買い方が必要になってくる。
最後に「勝負!」と言って山札の底札を公開しスーツが確定するのだが、実に面白い。よくできていることのひとつは、入札対象になるのは12ランクの中の1,10,11,12である。
その次は7人で小松を用いたカックリをプレイ。
これは、テストプレイやシミュレーションはやっていたが、実際にプレイするのは初めて。システムは「よみカルタ」である。やってみると、やはり面白い、それに高度であることも分る。
まず手札の評価が重要で、最もうまくいった場合の想定で3回手番以下で上がれなければ降りる方がいい。また同ランク札の札2枚は厳しい。しかし、ワイルドカードが来たり、手役(花札でいうくっつき)が来ると色気が出てしまう。
夢と欲望との戦いとなる。
また、相手の表示札から持っていない札は予想がつく場合があるので、相手の有利にならないプレイも必要となる。手札を1枚もプレイせず、パスを重ねて1回あがり(グリという)を狙う場合もある。手札を1枚もプレイしなければ下りられるので、選択肢は色々ある。但し、パスをしていて突然他プレーヤーがグリで上がる場合があるので注意が必要。
今回は歴史的な日になったと思う。

