安倍自民党政権誕生と選挙行動、それがもたらす危機 | leraのブログ

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安倍自民党政権誕生と選挙行動、それがもたらす危機










 今回の選挙ほど、選挙の怪を感じさせるものはなかった。








 私は常々「選挙と民主主義は無関係であり、選挙制度を操る集団の片棒担ぎ」と主張してきたが、これは何も私の独自見解ではなく、アントニオ・ネグリとマイケル・ハートが共著『マルチチュード』の中で主張している。


 民主主義とは投票権ではなく、決定権の所在である。


 噛み砕いて言うなら、民主主義はいいシステムだが、その方法論がまだ見つからない、のだ。








 まず投票率が最低で、60パーセントを切った。



安倍自民党政権誕生と選挙行動、それがもたらす危機









 今回の選挙ほど、選挙の怪を感じさせるものはなかった。








 私は常々「選挙と民主主義は無関係であり、選挙制度を操る集団の片棒担ぎ」と主張してきたが、これは何も私の独自見解ではなく、アントニオ・ネグリとマイケル・ハートが共著『マルチチュード』の中で主張している。


 民主主義とは投票権ではなく、決定権の所在である。


 噛み砕いて言うなら、民主主義はいいシステムだが、その方法論がまだ見つからない、のだ。








 まず投票率が最低で、60パーセントを切った。


 つぎに比例代表における自民党の得票数は前回の大惨敗とほぼ同じ。


 無効投票は史上最高の3パーセントを超えた。


 小選挙区制による死票は58パーセントを超えた。








 選挙区選挙では過半数が死に票という信じられない事態。過半数を獲ったのは自民党ではなく、選挙に意思を反映させられない市民の票だったとは、なんともブラックすぎるジョーク。








 安倍自民党は右派の票を集めるために、竹島の日式典の政府主導化、靖国参拝(これは以前首相の時にできなかったのは残念という言い方、つまり「今度こそは」という暗喩)、尖閣防衛、河野談話の見直し、集団的自衛権の解釈の拡大、憲法改正、国防軍というワードを掲げたが、当選後現実路線をとり、早々に竹島の日式典の政府主導化を取りやめた。








 すでに右派の反発は西村眞吾氏から出ている。





右派の「裏切られた」というバックラッシュはあまり甘くみない方がいい。ここでもわかるのは、選挙にひとつのテーマで投票するのはナンセンスというあまりに自明の論理。





 ならば、何を基準に投票するのか?








 フランスの社会心理学者ギュスターヴ・ル・ボンの『群集心理』(桜井成夫訳、講談社学術文庫)に以下の言葉がある。








―(世論は)合理的な個人の声はほとんど見られず、あるのは差異の存在しない非合理なひとつの声…群衆のなかでは異質なものは同質なものに打ち負かされ、無意識の特質が優位に立つ…群衆は基本的に非合理的で外的影響に左右されやすく、感化と反復によって集団の統一性を維持しようとする指導者に必然的に従う…群衆の主要な感情はパニックである…世論はひとつに統一され操作されやすいという点できわめて危険―








 私は猪瀬直樹氏の得票数にそれを感じる。


 東京オリンピック反対者は電話調査で48パーセントあったが、当選した猪瀬氏が一番に訴えたのは「オリンピック開催」である。








 私の安倍政権へのもうひとつの懸念は、経済対策である。





 彼は金融政策でそれを行おうとしている。それについて藤井裕久氏も毎日新聞でこう言っている。(2012.12.23朝刊。私が要約)








 今の経済状況はデフレというより需給の不均衡。


 需要不足の実体経済を金融政策で対応するのは間違い。


 金融政策はあくまで実体経済の下支えであり、成長を主導できない。


 真っ先に犠牲になるのは年金受給者とサラリーマンと中小企業、プラザ合意後のバブルで体験済。








 そして、氏は安倍氏の偏狭な日本至上主義にも懸念している。





 つまり、経済は破綻し国際的に孤立することを懸念しているのだ。








 さらに私のもうひとつの懸念は、高市早苗氏の党三役と稲田朋美氏の入閣だ。





こういうところでこういう形でこういう女性を使うんだ、という辟易感。右派が視界に入っている人事だと思うが…賭けとしては危険ではないか?





 

さあ、明日はどっちだ?