別の所でも言っているし、毎年言っていると思うのだが、クリスマスで特別な事はしない。
牧師、神父、アマチュア牧師(後注)に知り合いがいるから(聖公会にはいない)なのかもしれないが、第一の理由は「造反有理」にあると思う。
私は洗礼は受けていないが、教会に行く人でクリスマスの時のキャロリングにも参加したことがある。時代的に今より多くの人が教会に行っていたと思う。まだまだ進駐軍の影響が強かったのだろう。クリスマスも現在よりはるかに多くの人が騒いだ。
「ちびまるこちゃん」にも出てくるが、町内会、幼稚園、学校でクリスマス会が行われるのは珍しいことではなかった。
中学校の時に英語雑誌「LIFE」に文化大革命とベトナム戦争の写真が掲載されていた。
墨で書かれた落書き「造反有理」「破除迷信」がなぜかとてもショックだった。
ベトナム戦争の写真はクリスマス休戦の写真で、アメリカ合州国の青年が軍服でトランプゲームをやっている写真と、ベトナムの笑った子どもたちが集まっている写真だった。その写真に「今日は爆弾が来ない」というようなキャプションがついていた。今ではその子どもたちが北か南かわからない。おそらく南だと思うが…
その写真から感じたショックは、クリスマスは「いい子にはプレゼント」「そうでない子には爆弾」という現実だったのだと思う。
だから私の中では「造反有理」と「クリスマス」は同居していて、だからこそ特別な事はしない。特別な事はしない、というよりしないように努力している。
23日に、ピアノを教えている女性からコンサートに招待された。
いつもと違ってあるホテルで開かれた。
行って見て驚いた。ホテルのバンケットで、円卓テーブルーに名札があり着席式なのだ。しかもサンタさん(サタンクロースでもなく、聖ニクラウスでもなく)がエレクトーンを弾いている。笑ってしまった。「特別なことをしないように努力している」私がクリスマスコンサートの会場にいるのだから。
しかも普段親しくしている人とも挨拶したので、自分だけの秘密にはできない。
さらにクリスマスケーキのサービスがあり、音楽クイズに答えてクリスマスプレゼントまで頂いた。笑うしかない。
ピアノの生徒さんたちと言っても、指導者クラスの人たちの演奏で、3時間以上の時間はけして長くなかった。
メインステージが、日下純(くさかじゅん)さんというクラビノーバプレイヤーで、この人の演奏に本当に関心してしまった。クラビノーバのデモンストレイターということもあって、演奏の方法なども実際にやってみせるのだが、トークが上手でなかなか楽しい。
ジャズナンバーの「ナイトアンドデイ」を、ソロ、デュオ、トリオで弾いた。
トリオになるとまずベースソロから始まる。
最後には「シングシングシング」と「A列車で行こう」をオーケストラ演奏した。
トランペットのシェイクや、(ラプソディーインブルーの)クラリネットのグリッサンドまでできる。
しかも、「左はキーをひとつ押さえればコードになります」「それにこうやって右手を合わせ」「少しリズムをズラすとジャズです」などと、本当に簡単に誰でも演奏できそうに説明する。魔法の楽器だ。
今年は私だけクリスマスに「特別な事」をしたので、家人には秘密だ。
注:アマチュア牧師 神学校に行っても牧師の資格を取らない人たち。牧師資格はイエスの思想と相容れない「権威」であるからである。また幕屋主義、無教会的でもある。(「幕屋」を標榜する新興宗教団体があるが関係ない)普段は労働をし、家で礼拝や集会をしたりする。