闇のような「個」 | leraのブログ

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自らの文章のアーカイブと考えている

 私の知人が死んでいた。7月9日にだ。

 一人暮らしだったため、連絡がこなかった。ある人が一昨日知った。知ったものの、どうしようもない。どこへ行っていいか、わからない。 一人暮らしだからだ。

 彼はある活動を長年続けてきた。だからなにか資料のようなものがあるはずなのだが…


 かつて子育ては集団で行ったし、居住や生活も集団だった。

 以前「核家族」という言葉があった。今は「個家族」だ。


 労働も細分化され、組合も力を失った。


 分断され、孤立し、孤独においやられ、個化していく。
 自死が年間3万件をこえる国である。


 子育ての悩みや、苦しみを言う場所がない。その「悩みや苦しみ」は金銭で解決するしかないのだ。
 消費者として確立していることだけが存在価値。
 児童虐待が年間4万7千件をこえる国である。


 「個」なら「個」でもいい。消費行動がコントロールされたりする「個」ではなく、本当の「個」なら。


 その「個」は、大げさに言えば「近代的な共同体」を形成するかもしれない。

 これがヘーゲルが言った「Bildungの過程」(個が個でありつつ共同体精神を獲得していく)だとしたら、孤独そのものが昇華する可能性がないとはいえない。