選挙の結果を分析していると、色々と面白いデータに出会う。もともと選挙制度が意図的に作られているため、種々の矛盾が発生する。典型例は1票の格差だが、「清き一票を!」などと言っているが、実際には「清き0.2票」の地区がある。
区長選が同時に行われた東京都杉並区では大量の無効票が出た。
比例区で14,507票(前回 846)、選挙区は4,632票(前回807)。比例区の無効票率は7.5%にもなる。
これは投票用紙2枚渡しが原因と見られている。また、組織票は間違えることが少ないので、無党派層の投票行動が犠牲になったと見られる。
また、多くの投票所で「比例は政党名を」と間違った説明をしていたところがあった。
事前に指摘はされていたが、非拘束名簿式比例代表の選挙制度の問題点もあきらかになった。みんなの党なら3万票台で当選し、公明党は44万票以上とっても落選(浮島氏)。40万票以上で落選した国民新党長谷川氏は、本人の希望通り民主党から出馬したらトップ当選だった。
前回の衆院選では期日前投票箱、そのものを開票所に運ぶのを忘れて多くの無効票(開票所に到達していないので、実際には無効票にカウントされない)を出したミスは今回は報告されていない。
今回の期日前投票は10%近くに上った。
選挙の負けをどう分析するか、と自民党内で問題になっている。
民主党ではない、自民党である。
自民党は民主党に選挙区の全得票で320万票、比例区で440万票も負けている。1人区では21勝8敗だったが、比例代表の12議席は結党以来最低である。無党派層の半分は「みんなの党」に移り、半分は民主党に残ったということで、自民党は無党派層に見放されてたと見られる。
理想の選挙制度など絵に描いた餅なのかもしれない。
また、選挙制度が民主主義の根幹などと言うことは止めた方がいい。政治家の片棒を担がされるだけだからだ。なぜなら当選してからの行動に、有権者はなんら関与できないからだ。