一年に365種、今までに紹介していなかった植物名を書き上げるのは不可能だが、せめて年間100種くらいは、過去のブログで紹介していなかった草・花・樹を紹介してみたいと思っている。
ということは、今が6月だから、すでに50位を紹介していなければならない。
月あたり6~7ということは、1週間に一つとなる。週1のペースなら有言実行できているかも。
今日の、一つは「クサジラミ」。クサジラミの名は知っていたが、これがそれだと思ったのは、実は今日が初めて。
これは庄下川上流右岸、噴泉のある場所の草地。ここは、土手道へ登る階段が広く、
その周囲は石垣ではなく傾斜地になっていて草地である。
- 船付の土手に人群れ女郎花 井本農一
- 土手につく花見疲れの片手かな 久保より江
- 摘草や橋なき土手を何処までも 篠原温亭
- 陽を溜めて土手の冬菜のみづみづと 緒方 みち子
- 牧場の名残の土手の蛇苺 藤井 紅子
- 菜殻火の煙の土手にぶつかりし 古賀 紀子
- 花の土手遠くにありし種井かな 長谷川 耕畝
- 団地になって草競馬の土手残っている 由川うしほ
- 大利根に赤城おろしの土手おろし 落合水尾
- いつもの子と犬が子供の日の土手に 永田耕一郎
- 明日明るし若草の土手風と踰ゆ 上井正司
- すかんぽ土手いつの代どこでも児は馳けて 平井さち子
- 青し但馬土手の茅花のどこまでも 堀 葦男
- 土手の上に現はれし人冬の水 星野立子
- 大土手の葛のあらしのうねづたひ 山口青邨
- 土手につく花見づかれの片手かな 久保より江
- 土手の木の根元に遠き春の雲 中村草田男
- この町を愛せば駅の土手青む 山口誓子
- 土手を焼く焔の見えずして進み行く 菱田トクヱ
- 凍ゆるむ土手走りゆく教習車 林 康子
- 土手に杭打込み気球あげている 津沢マサ子
- 冬ざれの深まるばかり風の土手 鶴田佳三
- つばな土手サッカー少年作戦中 岡崎万寿
- ままごとを土手に忘れて土筆かな 戸塚和夫
- 急流を斜めに渡り土手青む 島崎玲子
- パレツトに虹の輪がある冬の土手 三森 裕美
- 土手を吹く風とゞかずや田草取 及川 貞
- 蓬萌ゆ風吹く土手に佇みて 御林めぐみ
- 猫柳遺跡の土手に目覚めをり 浦田 宏
- 土手こして千鳥枯野へちらばれる 川島彷徨子
- 池普請土手に並びし子供かな 松藤夏山
- 芋嵐土手ゆく人馬吹きさます 菅裸馬
- 若草の土手や家鴨を追ひ下す 中山稲青
- 鴨帰り俄に青し土手の草 石塚友二
- 土手につく花見づかれの片手かな 久保より江
- 土手に来て端山の雪におどろきぬ 五十崎古郷
- 末枯は潮来芸者は土手を来る 峠
- 土手に牛全形をもて夕焼くる [しょう]人
- 雲の峰土手行く人を呑まんとす 紅緑
- 土手の木の根本に遠き春の雲 草田男
- 水急ぐ故花の土手映さざる 井上哲王
- 土手の木の根元に遠き春の雲 中村草田男
- 土手のぼりつめて父在す天高し 上田日差子
- 大試験土手を歩いて帰りけり 日原傳
- 自転車に乗れた日の土手ゐのこづち 櫂未知子 貴族
- 亀鳴くや土手に赤松暮れ残り 内田百間 定本内田百間句集
- 川狩や土手に投げたる煙草入 楽瓢
- 裏の土手からはまる見え春炬燵 山口いさを
- 土手を焼く火屑は川にこぼれけり 関森勝夫
- やぶさめの土手遅蕨生ひにけり 上野さち子
- 土手を吹く風とゞかずや田草取 及川貞
- 土手越えて早乙女足を洗ひけり 川端茅舎(1897-1941)
- 土手を外れ枯野の犬となりゆけり 山口誓子(1901-94)
- 冬枯や乞食火を焚く土手の上 寺田寅彦
- 寒聲の下へ~と川の土手 寺田寅彦
- 初霜や藁燃えて居る土手の上 寺田寅彦
- 雨ざれの馬糞の上や土手の霜 寺田寅彦
- 秋草や土手のみ残る五稜郭 寺田寅彦
- 學校と見えてカンナを土手の内 寺田寅彦
- 土手越せば昼顔這うて道盡きたり 寺田寅彦
- 浅茅生や土手の菫の覚束な 尾崎紅葉
- 晝顔や海水あびに土手づたひ 室生犀星 魚眠洞發句集
- おでん屋を出て真つ黒な土手がある 岡本眸
- 鯉こくやもう青すぎる土手が見え 岡本眸
- 春浅し犬が犬みる土手の径 柴田白葉女
- 春の土手だんだん低くなりゆけり 永末恵子
- 土手にひねもす発句大のバルカンせんさう 加藤郁乎
- 土手の家に田鮒焼き居り曼珠沙華 内田百間
- 荒川の秋風の土手をわしる犬 内田百間
- 亀鳴くや土手に赤松暮れ残り 内田百間
- 藺干土手を山越の渇に歩みけり 内田百間
- 藺を刈るや土手越に見る避病院 内田百間
- 衣更へて傘干す土手を歩みけり 内田百間
草地の上は少し広い広場になっている。公共(と思われる)花壇もある。
↑に見える緑の草の多くはヌスビトハギである。このヌスビトハギも、今はアレチヌスビトハギという種類が大勢を占めているらしい。
ウィキペディアの解説:
アレチヌスビトハギ(荒れ地盗人萩、学名:Desmodium paniculatum)は、マメ科シバハギ属[3]の多年草、北アメリカ原産の帰化植物。
和名アレチヌスビトハギは、「荒れ地盗人萩」の意[2]。和名は、1940年に本種を大阪府で採集した、岡山県の植物研究家の吉野善介によって命名された。
以前は、Desmodium Desv. はヌスビトハギ属の学名として使用されてきた。1994年に大橋広好と梶田忠の研究によってヌスビトハギ類のDNA解析がすすめられ、2000年には、日本のヌスビトハギ類は、従来の「ヌスビトハギ属」とは別属とされ、Hylodesmum H.Ohashi & R.R.Mill が属として新設され、新しい「ヌスビトハギ属」とされた。従来の Desmodium Desv. の和名はシバハギ属となり、日本分布の種は、シバハギ D. heterocarpon を含む4種となった[3]。
この他、日本に帰化している同属の種は、北アメリカ原産の本種のほか、イリノイヌスビトハギ D. illinoense A.Gray、アメリカヌスビトハギ D. obtusum (Muhl. ex Willd.) DC.、ムラサキヌスビトハギ D. tortuosum (Sw.) DC. がある。
この辺りになると、ただコピーして紹介しているだけである。
石階段の横の草地には、キクイモモドキが毎年生える。
まもなく1㍍以上の背丈になる。草刈の対象にならなければ。
階段の上の広場の端。夏以降キバナコスモスが咲く。草の名かを眺めるとヨモギとキバナコスモスとの違いが分からないが、キバナコスモスの新芽に見えるものが確認できる。
クサジラミとドクニンジンなどとが正確に識別できるわけではないが、ネット上の画像などとの比較で、クサジラミで間違いないであろう。
庄下川沿いでもここだけでしか見られないものではない。
土手道沿いの花壇の苗床。写っているにはニチニチソウ。他のものも育てた経験があるものが多い。
これはセンニチコウ。私も目下育苗中。 その両脇にマリーゴールド。
ストケシア
ストケシア(学名:Stokesia laevis)とは、キク科ストケシア属(ルリギク属)の植物。ストケシア属に分類される唯一の植物である。和名ではルリギク、エドムラサキと呼ばれる。多年草で高さは30cmから60cm。サウスカロライナ州、ジョージア州、ルイジアナ州など、北米の南東部に繁茂する。花の咲く季節は夏で、紫を基本に、青や白の花を咲かせる[1]。色々な栽培品種が栽培されている。
中の島公園側(庄下川右岸)から見た左岸のジャカランダ。
町全体が青く見えるほどこの樹が植えられているところでは、こんな感じで咲いているのであろう。いつも見上げている花が、今日は下枝まで咲き満ちている。
この木は公共物ではなく私有木だと思う。しかも一本ではない。
左側に見える一本は明らかに私有地に育っている。
エノキグサ しばらくお目にかからなかった。
我が家でも育っていたが最近はみかけない。
トウダイグサ科
ウィキペディア:
エノキグサ(榎草、学名:Acalypha australis L. )は、トウダイグサ科の草本で、普通に見られる雑草である。葉はエノキに似て、花序の基部に雌花を包んで編み笠様の苞葉があるのが特徴。
我が家と対角線上に建設中のマンション。外周の植栽が始まった。
そろそろビラが舞い込むのではないだろうか。