大学生になって、初めて東京へ出かけた時、電車の窓から外を見ていて気付いたのは、駅の広告に学校広告(大学・高校)が多いこと。地元に戻って確認すると当時阪神間の駅では医院広告が多かった。
それと街路樹に欅が多いこと。そのころ阪神間では銀杏が多かった。今では阪神間でもケヤキは珍しくないし、銀杏は落葉処理が厄介なのと信号機が見えなくなるほど大きくなるのを防ぐために強剪定が必要になり新たに植えられることはないよう。
近隣公園のケヤキ。植樹されて50年近く経っている。
- 名月や門の欅も武蔵ぶり 石田波郷
- 万緑を顧みるべし山毛欅峠 石田 波郷
- 夜鷹らも堪へ難く居む山毛欅の闇 小林黒石礁
- 山毛欅坂にのこる狭霧や時鳥 熊田 鹿石
- 米倉へ欅並木の青あらし 須賀井せつ子
- 大欅芽吹かむ気配夜空より 相馬遷子
- がうがうと欅芽吹けり風の中 石田 波郷
- 星のこる欅頬白の鳴きそめぬ 原 柯城
- 呵々と笑ひたるは欅か寒満月 橋本榮治 麦生
- 今も目を空へ空へと冬欅 加藤楸邨
- 樗木の葉欅の如きも落ちにけり 阿波野青畝
- 晩婚や風禍の欅秋芽吹き 松崎鉄之介
- 渡り鳥消えて欅の空残す 石塚友二
- 村はみな欅を門とし暮の秋 皆吉爽雨
- 吹き白むことを欅も厄日空 皆吉爽雨
- 立秋の欅高枝にヘツセ死す 森澄雄
- 万緑を顧みるべし山毛欅峠 石田波郷
- 欅老樹に瘤わだかまる蜘蛛太鼓 角川源義
- 炎天の欅生死を見下ろせり 渡辺桂子
- さそり座に欅が触れぬ夜の秋 及川貞
- 東京の椎や欅や夏果てぬ 石田波郷
- がうがうと欅芽ぶけり風の中 石田波郷
- 初鳩や真蒼に晴れし大欅 篠原一男
- 御降りや網目ひろぐる大欅 沢木欣一
- 雨雲のひまより欅落葉かな 青畝
- 菜畑にたまる欅の落葉かな 孝作
- この道の欅の落葉はじまりぬ 風生
- 霜晴れの欅の梢空の濃き 孝作
- 欅高し根笹を濡らす冬の雨 水巴
- 爽涼と雲馳けのぼる山毛欅峠 金鈴
- 校門の欅若葉の下を掃く 直人
- 万緑を顧るべし山毛欅峠 波郷
- 花冷に欅はけぶる月夜かな 水巴
- がう~と欅芽ぶけり風の中 波郷
- 門に消え門前の欅に冬日かな 石島雉子郎
- 大空に罅走らせて枯欅 西村和子 かりそめならず
- 蛇穴を出て夕暮の欅の木 小澤實
- 高々と欅に風や蛍籠 小川軽舟
この公園に限らず市内の公園で多いのはクスノキ。この公園にも50本近く植えられている。
大樹はない。↑はこの公園では一番立派なケヤキ。
ウィキペディアの解説:
ケヤキ(欅[2]、学名: Zelkova serrata)は、ニレ科ケヤキ属の落葉高木。ツキ(槻)ともいう[1]。日本では代表的な広葉樹の一つで、枝ぶりが整った樹形が好まれて植栽や街路樹にも使われる。材は建築材として良材で、寺社建築によく使われる。
朝鮮半島、中国、台湾と日本に分布し[4]、日本では本州、四国、九州に分布する[5]。山野に生え[6]、丘陵から山地[2]、平地まで自生する[7]。
自然分布の他に、人の手によって街路や公園、人家のまわりにも植えられたものもよく見られる[4]。日本では特に関東平野に多く見られ、屋敷林に使われることが多い[8]。北海道には自然分布はないが、函館や札幌などの都市部で、庭園樹や公園樹として植えられたものもある。
この解説を読む限り、東京には欅が多い(関西特に阪神間では目立たなかった)という私の印象は間違っていなかったよう。
東京では、新宿区、世田谷区、渋谷区、板橋区、立川市、武蔵野市、府中市、町田市、小金井市、小平市、東村山市、国分寺市、東大和市、清瀬市、西東京市 で市【区)のシンボルツリーになっている。
兵庫県には欅を市の木に指定している市町は皆無。
偶然ながら相次いでアジサイを貰う(妻が)。
紫陽花のシーズンなのだ。
お近くの家でもごく狭いところで立派に育っている。
その家の近くお家の前
紫陽花の季節はユリの季節でもある。
野では
ヘラオオバコ や
ハルジオン 6月以降にはヒメジョオンと交代する。
これは野草ではなく園芸栽培もの。大株のアスパラガスだと思う。
かなりの古株