まだ時計状になっていないドラゴンフルーツの花

この状態のものをしかっと見るのは初めてかも。

からくりのまことしやかに時計草 行方克己 昆虫記
 
時計草モデルハウスに刻きざむ 小玉真佐子
 
時計草孫が泊りに来てをりぬ 山崎ひさを
 
どの国の時計に似たる時計草 後藤比奈夫
 
兄の忌の三度びめぐりて時計草 満田玲子
 
五月朔日初花なりし時計草 滝 春一
 
時計草湖底の声を聞きながす 原 尚子
 
時計草三つ四つ別の午後ひらく 浦野菜摘
 
さよならの片手を下ろす時計草 佐野二三子
 
問わんとすことを問われて時計草 西尾千佳子
 
時計草たそがれ長きことは知る 後藤比奈夫
 
時計草どれも三時を指しゐたる 深水玲子
 
からくりのまことしやかに時計草 行方克巳
 
ときじくの霧の触れゆく時計草 橋本榮治 麦生
 
時計草太陽に問ふ「いま何時」 宮脇白夜
 
山荘のむかしまはすや時計草 羽田岳水
 
どの国の時計に似たる時計草 後藤比奈夫 金泥
 
一匹の蟻針と見ゆ時計草 阿波野青畝

青字作品は、偶然ながら私が所属していた結社の同人だった人の作品。

ほとんどが物故者となっている。

オルレアの花が咲く富松川沿いの空き地を実質管理なさっているお家の塀沿いに

トケイソウの花が咲いていた。↑の画像中、赤いのはナデシコ。

 

近隣公園でもヒメヒオウギが見れると知った妻が公園を案内せよというので、

紙袋と鋏を持ってご案内。

叢の中へ入り込んで採集

その成果が↑↓  ↑にはブタナの花も見える。

姫檜扇以外に小判草や茅やネズミムギまで。一部は球根付きのものもあったので、それはおすそ分けを戴いた。

京都で祇園祭の折に購入したヒオウギソウの鉢の横に、姫檜扇の株を埋め込んだ

鉢を置いてみた。来年この鉢から新芽がでることを期待。

「花泥棒」では例句がなかった。

泥棒捕えてみれば大狐 中村千恵子
 
愛想よき泥棒猫来夏暖簾 大野岳翠
 
夕立晴泥棒市をめぐるべく 遠藤梧逸
 
泥棒の自伝書など売れドライな冬 北野民夫
 
泥棒日記の男が死んで花盛り 大木あまり
 
藻にゆられ泥棒はらむ朝の鯛 坪内稔典
 
泥棒詩人の夜陰だ両陰にとむらへよ 加藤郁乎
 
おでん喰ひ泥棒の話女の話 福田蓼汀