近隣公園の一画にだけ繁茂する。繁茂する区域は富松川沿い、公園の西端の植え込みの中。ブタナはたんぽぽなどとは違い花茎が長い。別名:タンポポモドキ。

背後は富松川。それを遮る金網。ブタナとブタクサは違う。ブタクサは花粉症の原因になる帰化植物。北アメリカ原産。日本へは明治時代に到来。ブタナはフランスではサラダ菜として食用される。1933年札幌で最初に定着が確認される。ヨーロッパ原産。

鉄路辺に踏ん張る豚菜昼餉時

同じ場所には、ニワゼキショウも群れている。

ニワゼキショウもブタナも桜の木があるシマには見られない。ネズミムギなどが茂っているからかも。

ハルジオンもあまり目にしない。草刈の時期による変異であると思う。

例年なら桜の木の周りでもニワゼキショウの群落を確認できた。

西側の公園と川との間の緑地帯では、コバンソウも生えている。

大株の堂々たる株はないが、株数は結構ある。

小判色に熟した実も増えている。

ヨーロッパ原産。穂の形態からタワラムギという別名もある。鑑賞用に導入された。

公園の東側から北側の民家との境の草地ではヒメヒオウギの明るい色が目立つ。

ヒオウギは檜扇、桧扇、日扇といろいろの表記がある。

檜扇より葉が細く。、花も小柄なので、姫檜扇と呼ぶ。

檜扇水仙と区別するときには檜扇菖蒲(あやめ)と呼ばれる。

庄下川沿いで見られるのはヒオウギスイセンである。

赤色(柿色)、ピンク、白花以外に青花もあるようだが、野生種ではみたことがない。

沢山の小群落を確認できる。

半日陰がお好みのようだ。

日扇、桧扇では例句見つからない。

クスの根元回りなどに多い。普段は人が入り込まない場所である。

 

桜の木がある中央部は足を踏み入れにくいほどイネ科の植物が茂っている。

今の季節ではメヒシバは目につかない。オヒシバはもともと生えていない。

↑に見えるものはネズミムギだと思う。(自信なし)。

カラスムギが目につかない。

これもネズミムギと思う。

この時期には草刈りが行われるのだが。目下幼児は入り込めない。

ハマユウが1株公園の東門の横に植わっている。他の公園でも見かける。

これは緑化植物園内温室のハマユウ。極めて大株である。

浜木綿の花道のべに素枯れけり 上林 暁
 
浜木綿の切先たてし蕾かな 清崎敏郎
 
浜木綿に潮風つよき枯木灘 中村苑子
 
浜木綿や奇巌の間展く海 米田双葉子
 
浜木綿や日向七浦七峠 磯野充伯
 
浜木綿の花の月夜に海女踊る 下村非文
 
浜木綿に大いなる濤きてやさし 村田 脩
 
遠のくものよ国生みの山も浜木綿も 金子兜太
 
浜木綿に美しき海ありにけり 松本 敦子
 
浜木綿の花の傷みや蝸牛 射場 延助
 
産声や暁の浜木綿風を呼ぶ 黒川憲三
 
浜木綿や群像一糸ずつ纏い 田仲了司
 
浜木綿や潮に夜明けの色走り 木内彰志
 
浜木綿の実の放埒に夕焼けたり 殿村菟絲子 『晩緑』
 
大雨のあと浜木綿に次の花 飴山實 『次の花』
 
浜木綿に夕風とどく駅ホーム 加藤あき江
 
浜木綿の咲けり海より二里の庭 高橋利雄
 
浜木綿や朝の帆頷きつつすすむ 飯島晴子
 
浜木綿の白きかんざし月に濡れ 滝 春一
 
浜木綿に流人の墓の小ささよ 篠原鳳作
 
浜木綿の糸梳る岬の風 中村和子
 
浜木綿咲く朝の岬を呼びよせて 千代田葛彦
 
浜木綿や落ちて飼はるる鳶の雛 水原秋桜子
 
遠のくものよ国生みの山も浜木綿も 金子兜太
 
浜木綿や「きくへ」としるす海女の籠 伊藤いと子
 
浜木綿の花の上なる浪がしら 神尾季羊