オルレア・ホワイトレース

近所の富松川沿いの空き地に群れるように咲いていたオルレア。今年も少しは咲いているが、

かつての勢いはない。

オルレアは今花時。一方ニゲラはまったく姿を消した。

代わってイネ科の茅の類が蔓延っている。

その中で頑張って群落を拡大しているのがエリゲロン

しかし鼠麦かなにか分からない草にテリトリーを奪われつつある。

和名:ペラペラヨメナ、アズマギクなど
その他の名前:ゲンペイコギク(源平小菊)など

科名 / 属名:キク科 / ムカシヨモギ属(エリゲロン属)

白色以外に赤色の花も混じるのでゲンペイコギクなどという和名を持つ。

源平の旗押し立てて鳥威し 川村甚七
 
源平の蛍放たれ争はず 佐藤信子
 
源平にかかはりもなし恋蛍 本岡歌子
 
蓮池の源平分かず咲き競ふ 手島靖一
 
源平桃一花紅きが口火切る 和田祥子
 
春潮を眼下に源平いくさ跡 籔田 郁子
 
源平の祠の裸蟋蟀よ 佐々木六戈 百韻反故 わたくし雨
 
源平桃にも紅白散りみだれ 花蓑
 
源平桃遠眼に赤の咲き勝つて 水原秋桜子
 
うろついて源平桃の花の下 依光陽子
 
おしろいのためたる露も源平に 小原菁々子
 
源平の海に乱国民浴む 和田悟朗
 
源平の谿の深さに合歓咲いて 山田弘子

 

源平桃以外にもいろいろと咲き分けするものがあるが、例句には登場しない。

 

近隣公園ではネズミモチの花が目立つ

ネズミモチの例句はないが、海鼠ならいっぱい例句がある。海鼠とはナマコのこと。

買ふ人差指で押してみて 鈴木真砂女
 
このわたは小樽海は中樽に 鈴木真砂女
 
心萎えしとき箸逃ぐる海かな 石田波郷
 
生きながらひとつに氷る海かな 芭 蕉
 
すきものの歯のきこきこと海たぶ 飯田蛇笏
 
曳き売りの動く海を買ひにけり 田島蔦子
 
尾頭の心もとなき海かな 去 来
 
仏壇の柑子を落すかな 正岡子規
 
新藁や此の頃出来しの巣 正岡子規
 
出て月をうかがふ青葡萄 加藤楸邨

雨のため近隣公園には人出なし。公園の北側の植え込み中に白花のヒメヒオウギが咲いている。

ヒメヒオウギを栽培しているお家もある。

なんか飛び込んできたヒメヒオウギをそのまま鉢で増やしているという感じもする。

ていねいに管理されているようには見えない。

ペラルゴニウムは雨に強いのか