4月に花が咲く前に、この植物の名は何かと妻に聞かれたが、答えられなかった。

今日その家の前を歩いたら花が咲いていた。しかし見たことのある葉の姿であるが、名前は思い浮かばなかった。グーグルのレンズはベニカノコソウ(紅鹿子草)を紹介。

花は紅ではなく、白いので信用しなかった。

家から近隣公園へ向かう時に出会う南北道の一つ。唯一門前に国旗が出ているお家の手前。

違う画像で検索しても同じ回答。セントランサス。南ヨ―ロッパ原産

見たものは白花であったが赤花が代表的で、他にピンク系もあるらしい。

一緒に植えられているのは、コバノランタナとコンボルブルス

最盛期には葉を隠してしまうほど多花性。セイヨウヒルガオという和名がある。

このコンボルブルスは毎年のようにこの場所のものを紹介している。

これから1か月くらいはこの状態がつづく。

昼顔や雨降りたらぬ花の顔 智月 俳諧撰集玉藻集
 
いざ子供昼顔咲きぬ瓜剥かん/いざ子供昼顔咲かば瓜剥かん 松尾芭蕉
 
昼顔は吹かれ易くて雨上る 行方克己 知音
 
こゑ少し嗄れゐしよ昼顔に 行方克己 知音
 
昼顔が咲いてドックの廃れたる 行方克己 無言劇
 
昼顔湖風荒き日なりけり 鈴木弘子
 
昼顔とほき汽笛をわれも待つ 小野恵美子
 
昼顔烏賊焼くけむり今日も浴び 河野多希女
 
投網干す浜昼顔へ打ちひろげ 遠藤真砂明
 
昼顔砂丘へ一花一花寄る 兒玉南草
 
昼顔や玉石据えし流人墓 那須乙郎
 
昼顔鳶が落とせし魚光り 宮下翠舟
 
昼顔の雨にくづほれ安礼の崎 稲垣法城子
 
昼顔は摘まぬ花なり石の門 中村苑子
 
昼顔に認めし紅の淋しさよ 松本たかし
 
昼顔に廃れて巨き鮭番屋 堀口星眠
 
昼顔や真昼の海の鳴るばかり 伊藤晴子
 
昼顔に積みおろす荷のみな墓石 有馬籌子
 
汐風に浜昼顔の花破れ 米沢 和子
 
さらさらと浜昼顔の花に砂 澤田 れい
 
手ぶらとは淋し昼顔ひとつ摘む 佐竹 たか
 
昼顔の沖ゆく淡路通ひかな 高瀬 初乗
 
なすこともなく昼顔の咲いており 前田保子
 
昼顔や水平線に触れて咲く 北澤瑞史
 
昼顔を吾が白骨の咲かすべし 和田耕三郎
 
昼顔にスクランブルの一機来る 菊川貞夫
 
昼顔のここ荻窪は終の地か 角川源義 『西行の日』
 
昼顔や老い美しき家郷の人(水橋町) 角川源義 『西行の日』
 
昼顔や十三の砂山米ならよかろ 角川源義 『冬の虹』
 
昼顔や流沙の波紋金に炎ゆ 石原八束 『仮幻』
 
昼顔や渋民村に家少し 飴山實 『少長集』
 
俗物の浜昼顔をつまみをる 大木あまり 雲の塔
 
昼顔や蕊のまはりのうすぼこり 大木あまり 雲の塔
 
昼顔風に囁きやすく咲く 野見山朱鳥
 
昼顔タンカー白く過ぎゆける 滝 春一
 
海高し浜昼顔に跼む吾に 森田 峠
 
昼顔の花の中にも砂多少 阿波野青畝
 
きらきらと浜昼顔か先んじぬ 中村汀女
 
昼顔に海女身をいとふ磯草履 野沢節子
 
昼顔のしぼみかくるる夕野原 高浜虚子
 
潮さすや浜昼顔に瀬を立てて 水原秋桜子
 
昼顔を吾が白骨の咲かすべし 和田耕三郎
 
大汐や昼顔砂にしがみつき 一茶
 
昼顔の花に干くや通り雨 正岡子規
 
昼顔に猫捨てられて泣きにけり 村上鬼城
 
昼顔や煩ふ牛のまくらもと 蕪 村

ここのランタナも嫌みの無い色合いである。

我が家のヒルザキツキミソウ