家庭園芸を始めた時、初めて植えた植物はゼラニュームだった。家の庭でやせ細っていたゼラニュームの茎を折って差し芽したら、どういうわけか(多分時期が5月だったのであろろう)すぐに活着した。しかし↑のような花は咲かなかった。大学生の頃である。

 本格的に園芸を始めたのは子供ができてから。二人の娘を連れて、駅前の路傍で花苗を商っていた年長婦人(おばあちゃん)からパンジーとデージーの苗を買ったことを覚えている。

タキイやサカタのカタログ誌を取り寄せて、いろいろの購入し始めた。その時から私の園芸は種まき園芸であった。パンジーの種を蒔いたが1株も芽吹かなかった。園芸本を買って育て方や管理を学んだ。篩も買った。1ミリの篩にかけて下に残った土が最上等の土だと思っていた。その土に苗を植えると鉢の土はたちまちカチカチになってしまった。園芸本では苗が10センチになったら摘心せよと書いてあったが、育てたものは15センチになってもまだ本葉が出てこなかった。徒長させたと思い、立派に育っていた苗を捨てた。

園芸本は矮性種の解説をしている一方、私が蒔いたのは高性種の種だった。

こちらはペラゴニウム。ゼラニウムはやや匂いがきついのと、日本の湿気にが苦手で一時は嫌われて代わってペラゴニウムに人気が出たように思う。いまではゼラニウムも雨にあたっても多花性を維持するものが出回っているようである。

 ドイツでは窓辺の鉢植えはゼラニウムであった。ドイツにいた時に、大学進学を希望しない女性が通う花嫁学校では、かならずゼラニウム栽培を学ぶと読んだ記憶がある。

アスファルトの切れ目から育ったコマツヨイグサ

我が家の青空車庫の前。 この場所では初めて見かけた。

いつもはアカカタバミ、ツメクサ、タビラコなどが蔓延る。 きょうはゴミ収集日だったので上のコマツヨイグサなどとともに抜いたが、抜く前に撮影。

ダールベルグデージー。 野草化して家のすぐ近くでも見かけるようになったが、我が家にはまだ未到来。マツバウンランにも縁がない。

 

「野草」で検索したら日野草城の句ばかりがでてくる。

「野の草」で検索

 

野の草を活けてすなはち秋草図 鈴木節子
 
野の草となりはて蛇の目草萌ゆる 青邨
 
野の草を活けて勤労感謝の日 白井 爽風
 
牛達の夜床野の草まだ短く 橋本多佳子
 
朝祷や野の草に露ゆきわたり 馬郡民子
 
殉教の野の草紅葉おのづから 朝倉和江
 
野の草こもれりの哥あだ也けり 調泉 選集「板東太郎」

「野草」では、

区民祭よしずめぐらし野草展 苗代 碧
 
野草食の胡麻和など恋ひて 石塚友二
 
蛇苺鉢に仕立てて野草展 藤本スエ子