プリムラ・マラコイデス

植物図鑑の解説:

プリムラ・マラコイデスは、中国原産の一年草のプリムラです。花粉が多く、株全体に粉がつくことから化粧桜(けしょうざくら)の和名があります。多花性で、株元から多数の花茎を伸ばし、小さな花が開花します。園芸品種も多く、花色や咲き方のバリエーションが年々増え、耐寒性を強めた品種も登場しています。花色が豊富でたくさんの花が咲くことから、春の花壇や寄せ植えに人気のある草花です。

鉄路沿いのお家の前だけれど、、この家の前の道は東西に門扉があって、

住人以外には通れないようになっている。

プリムラの和名は桜草。

しかし完全な私有道路(私道)ではなく、この道を抜けて行けば近道になるお家も多い。

車は侵入できない幅だが、公的機関(警察)の指導もあったのか、最近は門扉はあっても

開放状態になっている。

このお家などは、よそ者の侵入歓迎ではないだろうか。

桜草咲いてむかしの暴れ川 松本泰二
 
指組めば指が湿りぬ桜草 鈴木鷹夫
 
桜草たのしげに咲き増えにけり 高田風人子
 
カーテンと玻璃とのあひだ桜草 森田 峠
 
桜草砂場の鮫に子が消えて すずきりつこ
 
夜の部屋に日向の色の桜草 片山由美子
 
花びらにかくるる蕾桜草 倉田紘文
 
夜の部屋に日向の色の桜草 片山由美子
 
囲はれて桜草咲く河川敷 伊阪美袮子
 
咲きみちて庭盛り上る桜草 山口青邨
 
二鉢に競ひて咲けり桜草 手島知韶
 
桜草の鉢またがねばならぬかな 高浜虚子
 
わがまへにわが日記且桜草 久保田万太郎
 
風そよぐ田島ヶ原の桜草 新居さくを
 
引導の声のをさなし桜草 柢 太郎
 
桜草咲かせてあくまで女がいい 斉藤すず子
 
放課後の兎当番桜草 竹川貢代
 
位牌より遺影の親し桜草 塩谷はつ枝
 
桜草さくらより濃く野を染めぬ 沢 聰

今では「桜草」ではどのプリムラを詠っているか分からない。

掲句などは日本桜草を詠っているのであろう。

このお家はネモフィラも沢山の株を育てておられる。画像右手は阪急電車神戸線の線路

↑では奥の方が東。塚口駅方面。

これは我が家門前のネモフィラ。まだ蕾は確認できない。

我が家から近いミモザの今日。

ミモザ溢るるごとき明日はあり 佐藤美恵子
 
水平線見えぬ午後なり花ミモザ 景山薫
 
ミモザ雨の冷あるペン使ひ 前田陶代子
 
ミモザ雨雲ながら夜明けたり 宮津昭彦
 
遠くよりミモザの花と見つつ来て 稲畑汀子
 
針攻めの仮縫をはる花ミモザ 朝倉和江
 
北海を見し夜のミモザ束で挿す 伊藤敬子
 
神の国近しミモザの咲ける丘 稲畑汀子 汀子第三句集
 
逢ふたびのミモザの花の遠げむり 後藤比奈夫 花匂ひ

隣接している近隣公園の、富松川にかかる一番南側の橋を渡った所から見た同じお家のミモザ

ズームすると

 

公園の西側の境界をなす富松川には、公園へ入るために3つの鉄橋がかかっている。

真中の橋を渡ると、椀田という地区を越えて「梅の木」という地区に入る。

一番北側の橋をわたると東富松という現在の残る町へ入る。

同じ地点から見た近隣公園