何度も紹介している億両。千両、万両と同じ季節に「満開」(満実)になるよう。

億両の一般名はツルシキミ。

「松江の花図鑑」には一両、十両、百両、千両、万両に加えて億両の画像が紹介されている。

近いところからズームし過ぎて画像がボケた。

庄下川左岸の上空

碍子も見えるがそれ以外の黒い物体は何と呼ぶもので、どういう機能を持つものなのか。

この個所だけ架線が多いのもかながね気になっていた。

冬と言えばシクラメンだった。しかしシクラメンは屋外配置が難しかった。

より原種に近いガーデンシクラメンが市場に出てからは、門前花壇にシクラメンが登場する機会が増えた。私は流行に乗らないので、その頃は7月末に暗所で蒔いた葉牡丹に凝っていた。百株くらい育てて近所に配っていたが、数年でやめた。

葉牡丹も大株のものは好まれず小株のものが流行り出した。

配ったものも、我が家のものも、10月頃までに虫食い被害に遭い、裸になってしまう。

 最近は冬の門前でも花盛りになるいろいろの花(ユリオプスデージーなど)が増えて、ミニシクラメンも目にする機会が減った。

 画像のシクラメンはさっちゃんのお店の前に置かれていたプランター植えのもの。

シクラメンシクラメンのみかなしけれ 中村汀女
 
シクラメン父で終りし写真館 倉田弘子
 
シクラメン村の床屋は碁会所に 尾崎道草
 
生き死にの手術のあとやシクラメン 石田小坡
 
シクラメン置いて脱兎のごと去りぬ 鈴木栄子
 
燃ゆるてふ白のあるなりシクラメン 芳野年茂恵
 
シクラメン花のうれひを葉にわかち 久保田万太郎
 
花びらにチョークの粉やシクラメン 山下 渓水
 
看護婦となりて帰郷やシクラメン 工藤 芳久
 
奔放な花びら放ちシクラメン 澤木欣一
 
シクラメン虚飾のことば風に乗る 鷲谷七菜子
 
なんと透明な林シクラメン投げる 前田保子
 
旗捲きしごとく蕾やシクラメン 大橋敦子
 
お転婆な花片を持つシクラメン 田川飛旅子 『植樹祭』
 
恋文は短かきがよしシクラメン 成瀬桜桃子
 
シクラメン声の明かるき電話口 浅見咲香衣
 
シクラメン花のうれひを葉にわかち 久保田万太郎
 
シクラメン風吹き過ぎる街の角 飯田龍太
 
シクラメン日向ひなたと追ひて置く 田口登志
 
出荷きまる万の炎のシクラメン 西村和江
 
シクラメン虚飾のことば風に乗る 鷲谷七菜子
 
部屋のことすべて鏡にシクラメン 中村汀女
 
靴脱石に主客の靴とシクラメン 富安風生
 
心音のことに響く夜シクラメン 石山惠子
 
ひと言でいえばいいひとシクラメン 石口光子
 
磨硝子ごしの紅白シクラメン 山中弘通
 
シクラメン死は早朝に鳴り響く 夏石番矢
 
恋文は短かきがよしシクラメン 成瀬櫻桃子
 
燃えつきし焔の形シクラメン 田川飛旅子
 
シクラメン炎立つくらさの中にあり 渡邊千枝子
 
シクラメン翻り咲き吾子歩む 岡田 貞峰
 
シクラメンをみなの恋の篝とも 小元 洋子
 
子の部屋に恋の予感のシクラメン 氏家さち子
 
足しげく訪ふ花温室やシクラメン 遠藤 はつ
 
シクラメン妻を映画に誘ひける 楡井 秀孝

 

私好みなら、

花びらにチョークの粉やシクラメン 山下 渓水

といった句。

 

廃業の店の前にもシクラメン

閉店の挨拶を貼りシクラメン

 

繁盛していたものの、光熱費や材料費の高騰で閉店するラーメン屋が増えているらしい。いっぱいのラーメンに900円といった価格改定をしたくないとか。人件費の節約のため雇用していた人を解雇したものの、一人ではとてもではないがさばききれないので引退とか。