尼崎の3大野菜。

アマイモ、富松一寸豆(武庫一寸豆)、そして田能の里芋

必ずしも生産量が多いというわけではない。

『南部再生』33号の記事から:

尼いもとは、尼崎産の早生のサツマイモのこと。臨海部の塩分を含んだ砂地の畑で育つため独特の風味があり、大阪や京都では高値で取引された。1905年には旧尼崎町だけで耕地面積200ha以上の規模を誇ったが、34年と50年の台風の打撃を受け絶滅。畑は工場地帯へと姿を変えた。

田能の里芋

田能地区の特産品だったが、いつしか自家用に細々と作られる「知る人ぞ知る」存在になっていた里芋。それを猪名川流域に残る自然環境のシンボルとして、市民グループ「自然と文化の森協会」が注目。農作業体験講座に活用しはじめた。育てるのは、毎年公募で集まったメンバー。園田競馬場で出た馬糞を肥料に使い、粘土質の畑で育った里芋は強い粘りとうまみがあり、ほのかに土の香りも。11月の収穫祭で振舞われる「のっぺい汁」も絶品だ。

 

↑は都市緑化植物園で植えられているもの。。

同じ場所で昨年は綿が育てられていた。一寸豆も

ついでに同じ「南部再生」から一寸豆についての解説:

富松一寸豆

大粒で甘みの強い風味から、皇室に献上されたこともある由緒正しき一寸豆。戦後廃れてしまっていたが、地域で守り伝えようと平成9年に「富松豆保存研究会」が発足。畑の養分を大量に消費するため、連作できないのが難点だが、メンバーの休耕田を巧みに使い分けて乗り越えている。会長の善見さんによると「ようやく地域に馴染んできた」。小学校での栽培を通して裾野も広がり、毎年5月の収穫祭の参加者は年々増えているそう。

 

↑の文中に会長さんは多分富松神社の宮司さん。今年はコロナのいために収穫祭は中止になった。

黒竹林

クロチク(黒竹)はイネ科マダケ属の常緑タケ類。

桿の直径は2~3センチほどで、高さは3~5メートルほどになる。

桿ははじめ緑色で、夏を過ぎるとだんだん黒くなり、2年ほどで真っ黒になる。

60~120年周期で開花をする。 そのため滅多に見ることが出来ない。

日当りのよい乾燥地では鮮やかな黒色となる。伐採後も黒い色は変わらず、庭園に植栽されたり、建築用や装飾用に利用され、工芸品の素材とする。

主産地は高知県中土佐町和歌山県日高町である。

肌が黒くなるのには1年以上かかるよう。

一般名:クロチク(黒竹)
学名:Phyllostachys nigera Munro
別名:ニタグロチク
分類名:植物界被子植物門単子葉植物綱イネ目イネ科マチク(真竹)属
原産地:中国
さお丈:5~10m 
出筍期: 4~5月 さお色:緑~黒斑~黒(伐採後も色は変わらず) 
葉色:緑