『Piusa』（ぴうさ）と『lala』（らら）。第二話。

一度目のチャンスを逃した私は、12月24日の夜に賭ける。

我が家は、24日の夜中にサンタクロースがプレゼントを届けにくる。
25日の朝、目が覚めると枕もとのプレゼントに大興奮するのだ。

24日の夜、ワクワクで眠気も飛ぶ。
布団に入るが、眠らない。
すると、お母さんのあの言葉が！！
『良い子で寝ないとサンタさん来ないよ！！』
怖い。サンタさんきて欲しい。サンタさん見たい。良い子、私は悪い子か？プレゼントもらえないのか！？．．．と頭の中で、いろんな事が巡り巡っている間に、結局眠る。
2度目のチャンスも逃す。

思い返せば24日は、日中沢山遊び、クリスマスのお料理にケーキをたらふく食べ
眠るには万全な状態が出来上がっていた。

朝の、枕横にあるプレゼント。
あれほど嬉しいプレゼントはあれ以来ないかもしれない。ドキドキワクワクのカタマリ。

寝ぼけてなんかいられない。

パジャマのまま、すぐにプレゼントを開ける。確か朝の5時ぐらい。
外側の紙なんて綺麗に剥がしていられない。ビリビリ破く。
箱のフタを開ける。


今年、サンタさんへの手紙にはこう書きました。
『うさぎのぬいぐるみをください。』



サンタさんからは、
うさぎのぬいぐるみ、、、ネジ？ついてる？
ネジを回してみると、うさぎがゆっくり首を回しながら音楽が流れる。
オルゴールの入った、うさぎの人形。

色はホワイトグレー、丸い顔に耳。大きな瞳で私をみる。

可愛い！
可愛い！！

可愛い！！！
一日中、ネジを回し、流れるメロディー。ひと時も離さないで一緒。

名前を付けよう。
『うぱ』
首にはカラフルなビーズのネックレスをゴムに通して作ってあげた。

その日から、ふたりはずっと一緒。
お母さんに怒られ、布団の中で泣く時も一緒。
ご飯の時もこっそり一緒。
テレビを見る時も一緒。
もちろん、眠る時も一緒。

また、今日も一緒。


．．．続く。









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