読書の秋
ずっと苦手に感じていた湊かなえ作品を続けて2冊読みました。湊かなえ はイヤミスの女王とか呼ばれてますよね。イヤミス・・・読んで嫌な気分になるミステリーのことだそうですが、以前、松たか子主演の映画『告白』をテレビで観た時、「これを活字で読むのはちょっとキツイな..イヤだな..」と感じたので、この人の本には手を出せずにいました。それがなぜ今読むことにしたかと言うと。湊かなえが淡路島在住なのを知った頃に、書店で彼女の初エッセー『山猫珈琲』を見て山と猫と珈琲が好きだと知り、ちょっと親近感を持ちました。その後、TBSで土曜の朝に放送中の『サワコの朝』に出演されたのを観て、「あら、面白い人やん ちょっと読んでみようかな」と。先ず、書店で文庫の新刊として並んでいた『豆の上で眠る』を読みました。失踪した2歳上の姉が2年後に帰ってきたけれど、喜ぶ家族の中で主人公である妹だけが「偽物じゃないのか?」という違和感を抱き続けて...という内容です。面白かったです。どんどん読めました。『告白』のようなイヤ~な感じは無いけど、読後にはモヤモヤが残ります。これが湊かなえ。ってことでしょうかね(笑)『花の鎖』は、ある町を舞台に繰り広げられる3人の女性の話です。そこに関わって来る謎の人物Kとは誰なのか?3人の視点で語られるそれぞれの話が、交互に少しずつ描かれて章が進んでいきます。全く関係のない3人とKがどこかで繋がる話だと思って読み進めてましたが、実際の繋がりに気付いた時の驚きったら!「えー!そうかぁ~!そうなんだ~!やられたわぁ~」って感じ。とにかく面白かったです。続きが気になって読む手をなかなか止められず困りました。1日中読書だけに専念するわけにもいかないですからね。ミステリーなんですが、これはイヤミスではなかったです。読後感はスッキリ!というより、色んな意味で優しい気持ちになりました。苦手だと思って避けていた湊作品でしたが、面白いことがわかったので、他のも読んでみたいと思います。とりあえず、読みかけの朝井まかて『恋歌』を読んでしまいます(笑)