こんばんは、今日も暑かったですねーー![]()
台風が来ますので、外に出ないようにしましょう。
また、河川に近づかないようにしましょう![]()
さぁ、今回も体験した、ガン患者を悩ませる誤認識を1つ。
退院後にいきなり起きたあるあるです。
胃ガン処置の退院後に職場復帰した時のこと...
①沢山食べれば胃袋なんか、大きくなる、どんどん食え![]()
嬉しい思いやりの言葉なんですが、残念ながら、精神的に追い込んでいる
可能性ありです。人によります。実は術後は量が食べられません。
少ない量を何回かに分けて食べるのです。
何故なら、胃の機能が戻るのには、相当期間必要だからです![]()
さて、それでは、半分になった胃はどうなっているのでしょうか?
まず、体表面の切り傷を思い浮かべてください![]()
切り傷は治ると、その傷口は固く、他の皮膚と違って見えますよね?
胃の傷口もこうなっていると思うんですよね。
特に胃の切除手術は輪切りで綺麗に切れていなくで、血管を避けたり
リンパを取ったりするので、胃は傷だらけ(ギザギザまでいかない)に
なっていると思います。
術後の胃患部は傷だらけで、それが直りかけて固くなっています。
胃袋は傷で固くなり、本来の大切な機能、胃の収縮ができていない
状態になっています。その為、胃に食べ物がたまり、お腹が一杯
になり易いく、沢山食べられず、それを補うために複数回の食事が必要です![]()
手術の形態によっては、胃の切除後、様々な症状が出て来ます。
①胃の上部を切除・・食後に下を向いたり、横になると、食物があげてくる![]()
②中央部・・上下の胃の出入り口が残っているので、直ぐにお腹が一杯になる![]()
③下部・・消化し切れないものが、大腸に送られ下痢しやすい![]()
*もっと細かく複雑ですので、胃切除後の予後については、改めて書きます。
ですので、そもそも沢山食べられないし、食べ過ぎても術後の副作用?で
色々と弊害があるのです。胃は大きくならないです![]()
なので、時間も掛かるし、それまでの食生活を工夫しながら過ごすという
神経質な側面があるんです。その人に、胃は大きくなる、ラーメン食いに
行こうぜぃ、なんて、拷問ですよねーー。
沢山食べても逆効果![]()
胃の傷が治り、本来の胃の柔軟性が戻ることで、胃本来の収縮機能が復活します。
それで、過去よりは沢山食べられるようになるんです。
因みに、食生活の工夫とは、
・少量づつ時間を分けて、食べる
(これは、量を増やすこと、それと、空腹後の血糖値の乱降下を防ぐ等)
・良く噛んでペースト状にして、一回の食事量を増やしていく
・消化し難いものは避ける
(胃の機能が弱いので、消化し切れなものが腸に流れこむと下痢し易い)
などなど、
胃自体は大きくなりません。
胃の機能が戻り、量を食べれるようになります。
胃にいっぱい食べ物を押し込んでも、胃は大きくなりませんので
騙されないでくださいね。
あまり無理に食べると、腸閉塞や胃の機能停止、更には、胃破裂が起きます。
術後は未経験の人の話は聞き流してください。
今回は自らの経験を書きました。
私は胃切除を簡単に考えていて、術後、とても苦労しました。
ガンになる前は、どの臓器もあって当たり前です。
ですので、ガンを宣告されて落ち込んでいる時に、臓器切除や臓器摘出の
予後まで、しっかり理解できていません。
だって、ガンを取り去ること、命を落とさないことが目標になっていて
予後の自分の姿まで、ちゃんと理解できていないです。
いなかったですねー
ほんと。
どの臓器も同じと思います。
出来るなら、なくならない方が良いです。
ただ、ガンの周囲を残せば、残すだけ、再発のリスクと背中合わせですね。
本当に難しい問題です。
ですが、切ることと、その後は同じ道です。
聞いて悪いことはありません、予後についても先生にきちんと聞きましょう。
結びが、冒頭と違っていますが、ご愛嬌で![]()
あれ、結論は大きくなる?ですね![]()
ただ、胃袋は大きくなりませんね![]()