回復室では看護婦さんが頻繁に様子を診にきてくださいました。
その度に血圧や熱を測ったり。
夕方から手術の影響ということで、38度位の熱も出てきてしまい…
興奮していたからか、背中に入った硬膜外麻酔が効いているからか、あまり熱のしんどさは感じませんでしたが、看護婦さんがアイスノンを持ってきてくれてくれて気持ち良かったです。
手術室から戻ってきた自分の状態はというと…
・左手→点滴
・右手→なにも繋がってない
点滴の針と管がスタンバイ
・下半身→尿管
(尿意を感じないのにおしっこが出るって不思議な感じでした)
・顔→酸素マスク
・背中→硬膜外麻酔
(点滴台にぶら下がったボトルから少しずつ痛み止が入ってくる仕組み)
・胸→心電図の機械
といった状態でした。
傷がズキズキ痛む私には、身動きが取りづらく、特に酸素マスクは、余計呼吸しづらくて
看護婦さんに
「外して良いですか?」
て聞いたのですが
「先生の許可が無いとダメなのでもう少し我慢してくださいね」
と言われてしまいました。
麻酔が切れてくると、流石に傷が痛い
(ToT)
みぞおちからお臍の上までをまっすぐ12センチ位切ったので、腹筋を使う動作は全て痛みます。
そして痛いなかやることも無いので、余計気持ちが痛みに集中してしまい…
ウォークマンを聞き流して気をそらしながらウトウトする感じの長い長い時間でした。
夜の回診で
F先生とS先生とO先生が様子を診に来て下さいました。
私を見るなり
F先生「あれ~?!まだこんなのつけてんの?(心電図と酸素マスクのこと)」
S先生に「邪魔でしょ?」と笑われながら、パパパパーッンと外され
身動きが取りやすくなりだいぶ楽になりました。
O 先生は傷を確認するため腹帯をベリベリ開けて、傷をツンツン!!(゜ロ゜;
ものすごい痛かったですが
三人の先生は
「よし 傷は綺麗だな。」
「傷はこのくらい(12㎝位)で最小限にとどめといたから
」
と満足そうでした。
翌朝
看護婦さんに手伝ってもらって、ベッドの上で歯磨き・洗面を済ませ、体を清拭してもらい
尿管も外されました。
何にも繋がってない点滴の針が刺さった右手が痺れてきたのでこれも抜いてもらい
更に自由の身(^^)
そのまま、午前中には自分の部屋へ歩いて向かうことに…
まだ上手い起き上がり方もわからなくて
変な体勢になっては、傷をズキーン!とさせてしまい大変でした。
自分で思ったよりも全っ然歩けなくて!
病院の廊下が途方もなく長いっ!
途中トイレに寄ってもらったのですが、恐る恐るトイレを済ませて、いざ出発!と立ち上がった瞬間
貧血の為か、サーっと全身の血の気が引き
目の前が真っ暗になり
「吐きそう…」
とやっとの思いで看護婦さんにビニール袋を持ってきてもらったのですが
吐こうとすると傷に圧力が掛かって物凄く痛い!
結局吐けないまま暫くもがくうちに収まってきて
看護婦さんに車イスに乗せられて
自分の部屋への帰還となりました。
貧血の経験も全然無くて
‘自分は次の日余裕で歩ける!’
みたいに結構自信が有ったのですが
超ヨロヨロで、しかも部屋までたどり着けず
結構ショックでした(T-T)