「kiyokaさーん!」

「今日は何日かわかりますか~?」


と不意に質問され


(えっ?今日?!何日だっけ??)


「14日?」


と声に出して答えました。


すると気管に入っていた人工呼吸器がズボッと抜かれ

思わず一瞬えづいてしまいました。


まだ完全に麻酔が覚めてなくて記憶があいまいな部分が多いのですが


目を開けると

横目にF先生が何やら作業しているのがうっすら見えて


私は結果を聞きたいと思いながらも、怖くて聞けず

ウトウトする目でF先生を追っかけていたら

F先生が気付いたのかこっちを覗き込んで


「終わりましたよー。

 大丈夫。

 部分切除で済みましたよ。」


と優しい笑顔で仰ってくださいました。


 それを聞いてやっと安心してニッコリ返事をすることが出来ました。


↑このF先生、超スパルタでドSな先生なのですが

   手術室の中だけは、本当に優しく神様に見えました


その後、

看護師さんたちが「せ~っの!」の掛け声で

私をシーツごとストレッチャーに移動させた振動が伝わり


寝ているような起きているようなフワフワした感覚で

ナースステーション脇の回復室に運ばれてきました。

  ↑翌日は歩いて自分のベッドに戻るらしいのですが

   一晩はこの個室で過ごします。


看護婦さんに身の回りを整えてもらっている間に

母と夫が部屋に入ってきました。


てっきり私は、部分切除で済んだことを聞いているものだと思っていたのですが

この時はまだ知らなかったみたいで


このあとすぐ個室に入ってきたF先生に報告してもらって初めて知ったみたいでした。


この時の時間が11時30分


本当に麻酔と移動込みで、3時間弱の手術でした。