ネタバレ有感想です~。
最強のふたりのオマール・シーが主演ということで、見てみました!
すごい良かったんです。丁寧だし、スペクタクルもあるし、役者全員最高だし。でも映画としてみた時、どうしてもラストが駆け足に思えて、最後の最後で私の中では普通の映画になっちゃったなぁという感じです。
思い返しても、全編面白くって、ぐっと来て、これこそ見たかった映画だって思ったのに、最後でえっ? ってなりました。別に子供の死ぬさまを見たかった、なんてことを思ってるわけではないんです。決して。
だけど、そこまで大切に大切に、丁寧に描いてきたのに、なんでそんなにたんぱくに扱っちゃうのって、思っちゃったんですよね。
ならば、どんな描写ならいいのか、と問われると、今の形がベストだと思えるんですけど、受け取ってみると、うまく言葉にできないけれど、全然違った。
なんだか、都合よく子供を使っているように思えたのかもしれないです。そんな風に撮られた作品ではないと思うのですが、頭で考えたら間違いなく愛情に溢れていると思えるのですが、感覚がどこか、その通りだっていうのを拒否してる気がする。
もしかしたら邦題詐欺なのかも? それでも、笑顔でいられるのは、真実の愛は永遠だから、それを得たから辛くても悲しくても、この子のことを思えば笑顔でいられる、とそういう強さを感じたのに「あしたは最高の」「はじまり」。最高って何?? は??? って思ってるみたい。
調べると原題は「明日は新しい一日」という意味らしいので、やっぱり邦題詐欺だ。うん。新しい始まり、ならわかる。最高の、はわからないや。新しい一日が常に最高だっていう感じは、オマール・シーの演技からは感じられたけど、境遇を考えると決して最高、ではないんですよね。
新しい一日、が最高、なのは普遍的にあり得るので全然納得なんですけど、喪ったものを胸に抱えて、永遠にそばにいるからって知ったから、だから最高だ、なんて結論にはならないんですよ、私の中では。
それは「新しい」一日だと思う。喪っても、時間は過ぎていくし、傷も癒えていく。どんな時でも、隣にいるように感じられる愛を見つけたのなら、それって最高! ではなく「新しい」んだと思うんですよね。
それに気づいたからこそ、笑えるんです。笑えることが、最高なんです。でも決して最高の一日なんかじゃなくて、それは新しい一日なんです。
あーそういうことだわ。すごいしっくりきた。最高ではない、って思ったから納得いかなかったんだ。だから、駆け足だと思ったんだ。あーなるほど。
ということで、ここでまで★3の体で書いてましたけど、この結論に至って、★4に変更しました。作品は何も悪くないわ。そういう意味なら、映画自体は最高なので、これは星4ですね。
駆け足感は癒えませんけど、全然納得できない感は去っていったので、手放しで★4だと言わせてください!w
ここまで書いてて自分で自分を説得してる感が面白いな。
でもできれば、最高の結末を用意しておいてほしかったなぁ。くすん。