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 Renato Balestra(レナート・バレストラ)即ち「クオリティーと経験」の意味を持つ言葉をブランド名として掲げる集団。

 何より、バックルの声なき声に耳と目を注がざるを得ず、気がついた時、傾倒していました。

 朽ちたシルバーのストライプ、その中心には革が張ってあります。末端を通した時、ストライプの間から向こう側の革がのぞきますが、全面がそのようであれば、せっかくの重厚な作りのバックルが心もとなく感じられたことでしょう。このストライプの間に革を張ることでメリハリが利き、バックルの均衡---つまりある種の重みと、ある種の軽やかさ---を保っているように思います。

 デザイン自体は非常にシンプルなのに、シルバーの質感とベルトの革の表情だけで独特の雰囲気を提示しているのは、稀に見るデザインの昇華。

しかしバックルだけで、ベルトそのものの印象が此処まで変わるものも珍しいですね。

 こうしてみると非常にシンプルなのに、実際に着用してみると、バックルの部分が主張する。だけど主張するばかりではなくて、それはささやかな主張で、コーディネイトを殺さない主張。

 主張したかと思うと、しかしその実そうではなくて、意識の外に置かれそうでもあって、本当に不思議です。


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 また、バックルのすぐ隣には、このように「Renato Balestra」の頭文字「RB」をモチーフにしたロゴがさり気なく打ち込まれています。ベルトを止めると、完全に見えなくなる部分なのに、こんなにしっかりとした作り込みを見せられたら、洋服好きとしては自尊心がくすぐられてしまいます。

 ベルト一つで、必ずトータルのコーディネイトが左右されます。
 
 これは、こちらが何も考えずとも、コーディネイトに応じて、フレキシブルに主張したり、主張しなかったりと素晴らしい働きをして呉れます。

 革に見て取れる手作りらしき風合いも息づいていて、本当に大切に使い続けたいと思わせてくれます。

 ベルトはなかなか「これは!」というものに出逢い難いので、まさしく幸運な邂逅だったと思います。

 これからも長く、傍にいて下さい。