トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉

 

西岡研介『トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉』東洋経済新報社

 

この本、週末に読んじゃいましたけど、ヤバい本でした(苦笑)。

なんか、後味悪いっていうか。

昔のガロ系の漫画読んでしまった後のような

「ああ、なんでおれ、こんなの夢中になって読んじゃったんだろ」

みたいな読後感がありました。。

 

この本、全国のJRを裏から牛耳ってきた、

革マル派(いわゆる過激派)の幹部・松崎明の話を

中心に、JRの暗部を暴く本です。

 

過激派に人事まで牛耳られてた(というかJR北海道では今も牛耳られてる)

のは国鉄・JRの黒歴史としか言いようがないですね。。。

 

左翼の過激派セクトって、そこらへんのブラック企業も目じゃないよっていうくらい

人間関係ドロドロするし、悪口も人格否定系だし、

というか、暴力も普通にがんがん振るうし、殺し合いまでしちゃうし、

ヤクザ顔負けのとんでもない世界だっていうことがわかりました。。

 

いや、もともとは、過激派の人たちも、

労働者を解放して、支配のない理想社会を作るんだっていうような

理想があったんでしょうけど、

なぜか、いつのまにか、内輪同士でお前が悪い、お前は敵だ

お前を殺してる・・という世界に終始してしまうんですよね・・

 

哀しいなあ。